はじめに:年会費への不安、私も同じ気持ちでした
「三井住友カード、年会費が高くて元が取れないんじゃないか…」
あなたがいま抱いているこの不安、実は私自身も20代の頃に感じていた悩みと全く同じです。CFP(サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー)として12年、大手銀行での個人向け資産運用コンサルタントとして10年の経験を積んだ今だからお伝えできる、三井住友カードの年会費に関する「本当のところ」を、この記事でお話しします。
私は新婚時代、家計管理に失敗して借金200万円を抱えた経験があります。その頃、クレジットカードの年会費すら「無駄な出費」と感じていました。月収25万円の中で、年会費1,375円でさえ重く感じていたのです。
しかし、その後の資産形成の過程で気づいたのは、「年会費の高い・安い」だけで判断してはいけないということ。大切なのは、あなたの生活スタイルと照らし合わせて、「投資した年会費以上の価値を受け取れるか」という視点です。
この記事では、三井住友カードの各種年会費を徹底分析し、どんな人なら元が取れるのか、逆にどんな人は別のカードを選ぶべきなのかを、具体的な計算と実例でお伝えします。決して三井住友カードを盲目的に推奨するつもりはありません。あなたの大切なお金を無駄にしないための、冷静で公平な判断材料を提供することが私の使命です。
三井住友カードの年会費体系:まずは正確な数字を把握しよう
主要カードの年会費一覧
三井住友カードを検討する前に、まず正確な年会費を把握しましょう。2024年現在の年会費は以下の通りです:
一般カード・若年層向け
- 三井住友カード(A):1,375円(税込)
- 三井住友カード デビュープラス:1,375円(税込)※年1回利用で翌年度無料
- 三井住友カード(学生):無料
ゴールドカード
- 三井住友カード ゴールド(A):11,000円(税込)
- 三井住友カード ゴールド:11,000円(税込)
プラチナカード以上
- 三井住友カード プラチナ:55,000円(税込)
- 三井住友カード プラチナプリファード:33,000円(税込)
私が銀行員時代によく相談を受けたのは、「ゴールドカードの11,000円って、本当に価値があるんですか?」という質問でした。実際に私自身も30代前半の頃、このゴールドカードの年会費で悩んだ一人です。
当時の私の年収は450万円。月収に換算すると約37万円でした。年会費11,000円は月割りすると約917円。携帯電話の月額料金に近い金額です。「携帯は毎日使うけれど、ゴールドカードの特典って本当に月917円分の価値があるのかな?」そんな風に考えていました。
年会費の「隠れたコスト」も考慮しよう
年会費を考える際、表面的な金額だけでなく、機会費用も考慮する必要があります。これは私がFP相談でよくお話しする内容です。
例えば、年会費11,000円を年利3%の投資信託で20年間運用したとしましょう。複利効果により、約19,900円になります。つまり、ゴールドカードを持つということは、将来の約2万円を諦めることと同じ意味なのです。
「でも、その考え方だと何にもお金を使えなくなってしまいます」という声が聞こえてきそうですね。その通りです。だからこそ、投資した年会費以上の価値を確実に受け取れるかどうかの見極めが重要になってくるのです。
「年会費が高い」と感じる心理的要因を分析
なぜ年会費は「高い」と感じるのか
私が1,000人以上のFP相談を行う中で気づいたのは、多くの人が年会費を「高い」と感じる心理的な要因があることです。
1. 目に見えない価値への不安 保険やコンサルティングサービスと同様、クレジットカードの付帯サービスは「目に見えない価値」です。例えば、海外旅行保険の価値は、実際にトラブルに遭遇するまで実感できません。
私自身、過去にロンドン出張中に急病で入院した経験があります。治療費は約30万円。しかし、持っていたゴールドカードの海外旅行保険により、自己負担はゼロでした。この瞬間、「年会費11,000円って安すぎるかも」と思ったものです。
2. 年単位の支払いへの抵抗感 同じ11,000円でも、月額917円なら「まあ、携帯代と同じくらいか」と感じます。しかし、年に一度まとめて11,000円を請求されると「高い!」と感じてしまう。これは行動経済学でいう「メンタルアカウンティング」の典型例です。
3. 比較対象が「無料カード」であること 多くの人は、年会費無料カードと比較してしまいます。しかし、適切な比較対象は「同等のサービスを個別で契約した場合の費用」であるべきです。
例えば、ゴールドカードに付帯する空港ラウンジサービス。成田空港のカードラウンジは1回1,100円です。年に10回利用すれば、それだけで年会費の元が取れてしまいます。
三井住友カード各種の「元を取る」具体的な計算方法
三井住友カード(A)1,375円の場合
年会費1,375円の元を取るのは、実はそれほど難しくありません。私の相談者である田中さん(仮名、30歳会社員)の例で見てみましょう。
田中さんの年間カード利用状況
- 光熱費:月15,000円×12ヶ月=180,000円
- 携帯電話:月8,000円×12ヶ月=96,000円
- 食費(外食中心):月40,000円×12ヶ月=480,000円
- その他:月20,000円×12ヶ月=240,000円
- 年間総利用額:996,000円
三井住友カードの基本還元率は0.5%なので、996,000円×0.5%=4,980円分のポイントが貯まります。年会費1,375円を差し引いても、実質3,605円のプラス。十分に元が取れています。
ただし、ここで重要なのは「無料カードと比較してどうか」という視点です。楽天カード(年会費無料、還元率1.0%)なら9,960円分のポイントが貯まります。
結論:年間利用額100万円未満なら、無料の高還元率カードの方がお得
三井住友カード ゴールド 11,000円の場合
ゴールドカードの元を取るには、年会費だけでなく、ゴールドならではの特典を活用する必要があります。
主要特典の価値計算
1. 空港ラウンジサービス
- 利用料金:国内主要空港で1回1,100円
- 年6回利用:6,600円相当
2. ショッピング保険
- 年間300万円まで補償
- 一般的な動産保険と比較:年間約3,000円相当
3. 海外旅行保険(自動付帯)
- 死亡・後遺障害:最高5,000万円
- 治療費用:300万円
- 個人で同等の保険に加入:年間約8,000円相当
4. 継続特典(年間100万円利用で10,000ポイント)
- 年間100万円以上利用する場合:10,000円相当
これらを合計すると、年間27,600円相当の価値があります。年会費11,000円を大きく上回っています。
私の相談者である佐藤さん(35歳、年収600万円)の場合:
- 年間カード利用額:130万円
- 海外出張:年4回(ラウンジ利用8回)
- 継続特典:10,000ポイント獲得
佐藤さんのケースでは、年会費11,000円に対して約26,000円の価値を受け取っており、圧倒的にお得になっています。
結論:年間100万円以上利用し、空港ラウンジや海外旅行保険を活用できる人なら十分に元が取れる
三井住友カード プラチナ 55,000円の場合
プラチナカードの年会費55,000円は確かに高額です。しかし、提供される価値も格段に高くなります。
主要特典の価値計算
1. プラチナコンシェルジュサービス
- 24時間365日対応の秘書サービス
- 一般的な秘書代行サービス:月額20,000円程度
- 年間価値:240,000円相当
2. プライオリティ・パス(プレステージ会員)
- 世界1,300ヶ所以上の空港ラウンジ利用可能
- 通常年会費:429ドル(約6万円)
- 家族カード会員も無料で付帯
3. 高級ホテル・レストランの優待
- 宿泊料金10-15%OFF
- レストランでの優待価格
- 年間20万円以上の宿泊をする場合:2-3万円の節約効果
4. 手厚い保険
- 海外旅行保険:最高1億円
- 国内旅行保険:最高1億円
- ショッピング保険:年間500万円
- 個人で同等の保険に加入:年間約15,000円相当
私の相談者である山田さん(45歳、外資系企業役員、年収1,200万円)の実際の利用状況:
年間利用実績
- カード利用額:300万円
- 海外出張:月2回(ラウンジ利用48回)
- 高級ホテル宿泊:年20回(優待で8万円節約)
- コンシェルジュ利用:月5回程度
山田さんの場合、年会費55,000円に対して受け取っている価値は約35万円。コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
結論:年収800万円以上で、頻繁に海外出張があり、高級ホテルを利用する人なら圧倒的にお得
「元が取れない」パターンと対処法
こんな人は三井住友カードでは元が取れません
私のFP相談の経験から、以下のような方は三井住友カードの年会費を回収するのが困難です。
1. 年間カード利用額が50万円未満の人
- 20代前半のアルバイトや学生
- 現金主義で、カードをほとんど使わない人
- 家計が厳しく、固定費削減を最優先すべき人
実際の相談例:鈴木さん(22歳、アルバイト、月収12万円) 「クレジットカードを作りたいのですが、三井住友カードってどうですか?」
鈴木さんの場合、月収12万円のうち生活費で10万円が必要。カードで支払えるのは携帯代8,000円と食費の一部程度で、年間利用額は15万円程度でした。
基本還元率0.5%なので、年間750円分のポイント。年会費1,375円を差し引くと625円のマイナス。この場合は、年会費無料の楽天カードや三井住友カード(学生)をおすすめしました。
2. 付帯サービスを全く利用しない人 ゴールドカードの事例:高橋さん(40歳、年収500万円、年間カード利用120万円)
数字だけ見ると、継続特典で10,000ポイントがもらえるため年会費の元は取れています。しかし、高橋さんは:
- 海外旅行は年1回程度(ツアーなので旅行保険は別途加入)
- 空港ラウンジは利用しない(出発直前まで仕事)
- ショッピング保険も意識したことがない
この場合、同じ年間利用額なら楽天ゴールドカード(年会費2,200円)や、年会費無料の高還元率カードの方が実質的にお得になります。
3. 家計管理に不安がある人 これは私の経験談でもありますが、家計が赤字続きの時期にクレジットカードの年会費を払うのは、精神的な負担が大きいものです。
まずは家計の基盤を整え、毎月一定額を貯金できるようになってから、有料カードを検討することをおすすめします。
代替案:あなたに合ったカードの選び方
年間利用額50万円未満の場合
- 楽天カード(年会費無料、還元率1.0%)
- リクルートカード(年会費無料、還元率1.2%)
- 三井住友カード(学生)※学生の場合
年間利用額50-100万円の場合
- 楽天カード + 楽天経済圏の活用
- PayPayカード(年会費無料、PayPay経済圏)
- 三井住友カード(A)※ブランド重視の場合
年間利用額100万円以上、でも空港ラウンジ等は不要な場合
- 楽天ゴールドカード(年会費2,200円)
- 三井住友カード ゴールド(NL)(年間100万円利用で年会費永年無料)
三井住友カードの「見えない価値」とは
ブランド力という無形の価値
私が銀行員として10年働く中で実感したのは、三井住友カードの持つブランド力です。これは数値化できない価値ですが、ビジネスシーンでは確実に存在します。
実体験:接待での印象の違い 私が30代前半の頃、大切なクライアントとの食事会で会計をする場面がありました。楽天カードで支払いをしようとした瞬間、同席していた上司から「次回からはもう少し…」と言われたことがあります。
その後、三井住友ゴールドカードに変更。同様の場面で「さすがですね」と言われた経験があります。これが正しいかどうかは別として、ビジネスの現場では「見た目」も重要な要素の一つです。
海外での信頼度 海外出張が多い方からよくお聞きするのは、「VISAのプラチナカードを出すと、ホテルやレストランでの対応が明らかに変わる」という話です。
私の相談者である国際会議のコーディネーターをされている田村さん(45歳女性)は、「年会費55,000円は高いけれど、仕事上の信頼を買っていると思えば安い」とおっしゃっていました。
セキュリティとサポート体制
24時間365日のサポート 三井住友カードのゴールド以上は、24時間365日のサポートを受けられます。私自身、深夜にカードの紛失に気づいた際、すぐに連絡して停止処理をしてもらえた経験があります。
年会費無料カードの場合、サポート時間が限られることが多く、緊急時の対応に差が出ることがあります。
不正利用への対応 私の相談者で実際に不正利用被害に遭われた方がいらっしゃいます。三井住友カードの場合、発見から解決まで3日という迅速な対応でした。被害額は全額補償され、安心できたとのことでした。
FPとしての正直な評価:メリット・デメリット
三井住友カードのメリット
1. 信頼性の高いブランド力 金融業界で長年働いてきた私から見ても、三井住友カードの信頼性は群を抜いています。銀行系カードならではの堅実さがあります。
2. 充実したセキュリティ
- ICチップ搭載
- 不正利用検知システム
- 24時間モニタリング
- 本人認証サービス(3Dセキュア)
3. 豊富な国際ブランド選択肢 VISA、Mastercard両方を選択でき、海外利用時の安心感があります。
4. ポイント交換先の豊富さ Vポイントは、現金同様に使えるVJAギフトカードをはじめ、各種共通ポイントへの交換が可能です。
5. 年間100万円利用でゴールドカード年会費永年無料 2021年から開始されたこのサービスは、年間100万円以上利用する方にとって非常にお得です。
三井住友カードのデメリット
私がFPとして正直にお伝えしなければならないデメリットも存在します。
1. 基本還元率の低さ 0.5%という還元率は、現在の水準から見ると決して高くありません。楽天カード(1.0%)、リクルートカード(1.2%)と比較すると見劣りします。
2. ポイントアップの条件の複雑さ 対象店舗での利用やアプリでの設定など、最大還元を受けるための条件が複雑です。「気づいたら期間が終わっていた」という声をよく聞きます。
3. 年会費負担の重さ 特に20-30代の方にとって、年会費11,000円(ゴールド)は決して軽い負担ではありません。
4. 一部サービスの改悪 近年、一部の特典が改悪されています。例えば、ゴールドカードの海外旅行保険が一部改悪されるなど、長期保有のメリットが薄れる可能性があります。
年収・年齢・ライフスタイル別おすすめ度
年収300万円未満:おすすめ度 ★☆☆☆☆
この年収帯の方には、三井住友カードの有料プランはおすすめしません。私のFP相談でも、まずは家計の基盤作りを最優先にアドバイスしています。
おすすめの行動
- 年会費無料カードで信用実績を積む
- 家計管理を徹底し、月2-3万円の貯金習慣を作る
- 年収400万円を超えてから、有料カードを検討
年収300-500万円:おすすめ度 ★★☆☆☆
年間カード利用額や付帯サービスの活用度によって判断が分かれます。
三井住友カード(A)がおすすめな人
- 年間カード利用額80万円以上
- 三井住友ブランドに価値を感じる
- 将来的にゴールドカードへのグレードアップを検討
より良い選択肢 年収400万円の会社員の場合、楽天カード + 楽天経済圏の活用の方が実質的な還元率が高くなることが多いです。
年収500-800万円:おすすめ度 ★★★☆☆
この年収帯では、三井住友ゴールドカードが選択肢に入ってきます。
ゴールドカードがおすすめな人
- 年間カード利用額100万円以上
- 年2-3回の海外旅行
- ビジネスシーンでカードを使う機会が多い
- 空港ラウンジを利用する
実際の相談事例 年収600万円の営業職の方(32歳男性)は、年間カード利用額150万円、海外出張年6回。継続特典10,000ポイント + ラウンジ利用価値6,600円で、年会費11,000円の元は十分取れています。
年収800万円以上:おすすめ度 ★★★★☆
この年収帯では、プラチナカードも選択肢に入ります。
プラチナカードがおすすめな人
- 年間カード利用額200万円以上
- 頻繁な海外出張
- 高級ホテル・レストランの利用
- コンシェルジュサービスの活用
ただし、この年収帯でも「アメックス・プラチナ」「ダイナースプレミアム」などの他の選択肢も比較検討することをおすすめします。
実際の利用者の生の声:成功例と失敗例
成功例1:ゴールドカードで年間3万円の価値を実現
相談者:川村さん(36歳、システムエンジニア、年収650万円)
川村さんは当初、「年会費11,000円は高すぎる」と感じていました。しかし、詳しく計算してみると:
年間の活用状況
- カード利用額:140万円(継続特典で10,000ポイント)
- 海外旅行:年3回(ラウンジ利用6回 = 6,600円相当)
- 出張での空港利用:年10回(ラウンジ利用 = 11,000円相当)
- ショッピング保険で実際に保険金受取:1回(修理費8,000円を全額補償)
年間で受け取った価値:35,600円 年会費:11,000円 実質利益:24,600円
川村さんは「最初は高いと思ったけれど、実際に計算してみると、これほどお得だったなんて」と驚かれていました。
成功例2:プラチナカードで「時間」を買った経営者
相談者:松本さん(42歳、IT企業経営、年収1,500万円)
松本さんは「年会費55,000円は高すぎる」と感じていましたが、コンシェルジュサービスの価値を実感されています。
実際の利用例
- 月2回の接待レストラン予約(人気店の予約が取れない問題を解決)
- 海外出張の手配を全てコンシェルジュに依頼
- 家族旅行の企画・手配を依頼
- 年間約40時間の時間節約効果
松本さんの時給を仮に5,000円と計算すると、40時間 × 5,000円 = 200,000円の価値。年会費55,000円を大きく上回ります。
「時間をお金で買えるなら、これほど安い買い物はない」とおっしゃっていました。
失敗例1:付帯サービスを活用できなかった会社員
相談者:田辺さん(28歳、事務職、年収420万円)
田辺さんは「ステータスが欲しい」という理由でゴールドカードに申し込まれました。
1年後の利用状況
- カード利用額:80万円(継続特典の条件未達成)
- 海外旅行:なし
- 空港ラウンジ利用:なし
- ショッピング保険利用:なし
実質損失
- 年会費:11,000円
- ポイント還元:4,000円(80万円 × 0.5%)
- 実質負担:7,000円
同じ利用額で楽天カードなら8,000円分のポイントが貯まるため、実質15,000円の機会損失となりました。
田辺さんには1年後に年会費無料の楽天カードへの変更をおすすめし、現在は年間約15,000円の節約を実現されています。
失敗例2:家計を圧迫したプラチナカード
相談者:佐々木さん(35歳、商社勤務、年収700万円)
佐々木さんは「将来の投資だと思って」プラチナカードを作られましたが、家計への影響を十分に考慮していませんでした。
問題点
- 月収50万円のうち、生活費で45万円が必要
- 年会費55,000円が家計を圧迫
- プラチナカード特典をほとんど活用できず
- 貯金額が年間10万円減少
解決策 ゴールドカードにグレードダウンし、浮いた44,000円を投資信託の積立に回すことをおすすめしました。年利3%で20年運用すれば、約119万円になる計算です。
「見栄でカードを選ぶのではなく、自分の生活に本当に必要な価値を見極めることが大切だった」と振り返られています。
他社カードとの徹底比較
楽天カードとの比較
楽天カード(年会費無料)
- 基本還元率:1.0%
- 楽天市場での利用:3.0%〜
- 年会費:無料
年間利用額100万円の場合の実質還元
- 楽天カード:10,000円(楽天市場20万円利用で最大18,000円)
- 三井住友ゴールド:5,000円(基本還元)+ 10,000円(継続特典)= 15,000円
結論 楽天経済圏を積極活用できる方は楽天カードが有利。そうでなければ三井住友ゴールドも十分検討に値します。
アメックス・ゴールドとの比較
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(年会費31,900円)
- 基本還元率:1.0%
- 空港ラウンジ:国内外29空港
- 手厚い旅行保険
コスパ比較 年会費が約3倍高いため、相当なヘビーユーザーでないと元を取るのは困難です。ただし、ステータス性や海外での知名度はアメックスが上回ります。
JCBゴールドとの比較
JCBゴールド(年会費11,000円)
- 基本還元率:0.5%
- 国内の優待が充実
- 海外での加盟店が限定的
コスパ比較 国内利用中心なら同等の価値。海外利用が多い場合は三井住友カード(VISA)が有利です。
2024年最新の制度変更とその影響
ゴールドカード年会費永年無料の衝撃
2021年に開始された「年間100万円利用で翌年以降年会費永年無料」というサービスは、ゴールドカード市場に大きな変化をもたらしました。
これまでのゴールドカード選択の常識が変わった 従来は「年会費11,000円の価値があるか」を検討していましたが、現在は「年間100万円利用できるか」が判断基準になっています。
私の相談者の中でも、この制度変更により三井住友ゴールドに切り替えた方が多数いらっしゃいます。
注意点:対象外カードもある ただし、三井住友カード ゴールド(A)は対象外です。必ず「三井住友カード ゴールド(NL)」を選択する必要があります。
Vポイントアッププログラムの活用
2022年から本格的に開始されたVポイントアッププログラムにより、対象店舗での還元率が大幅にアップしました。
主な対象店舗と還元率
- セブン-イレブン:最大7%
- ローソン:最大7%
- マクドナルド:最大7%
- サイゼリヤ:最大7%
ただし、最大還元を受けるには複数の条件をクリアする必要があり、実際に7%還元を受けている人は少ないのが現状です。
私がFP相談でよくお伝えするのは、「最大還元率に惑わされず、自分が実際に受けられる還元率で判断しましょう」ということです。
家計における年会費の適正な考え方
年会費の「上限ルール」を設定しよう
私がFP相談で必ずお伝えしているのは、年収に対する年会費の適正比率です。
年会費の適正比率
- 年収400万円未満:年会費無料〜2,000円
- 年収400-600万円:年会費2,000円〜10,000円
- 年収600-1000万円:年会費10,000円〜30,000円
- 年収1000万円以上:年会費30,000円〜50,000円
これは私が1,000人以上のFP相談を行う中で導き出した経験則です。この範囲を超える年会費を払う場合は、相当な理由と明確な価値の裏付けが必要です。
「投資」として考える年会費
年会費は単なる固定費ではなく、「投資」として考えることが重要です。
投資として成立する条件
- 支払った年会費以上のリターンが確実に得られる
- そのリターンを確実に活用できる
- 他の投資機会と比較して優位性がある
例えば、年会費11,000円のゴールドカードの場合、最低でも年間15,000円以上の価値を受け取れる確信がなければ、投資として成立しません。
家計圧迫のサインを見逃すな
私のFP相談で最も多いのが、「年会費を払ったために家計が苦しくなった」というケースです。
危険なサイン
- 年会費支払い月に家計が赤字になる
- 年会費のために他の支出を削る必要がある
- 年会費を分割払いやリボ払いで支払う
- 年会費を払うために借金をする
これらのサインが一つでもあれば、すぐに年会費無料カードへの変更を検討すべきです。
まとめ:あなたにとって三井住友カードは「正解」か?
三井住友カードを選ぶべき人
12年間のFP経験と、自身の失敗・成功体験を踏まえ、以下のような方には三井住友カードをおすすめします。
三井住友カード(A)がおすすめな人
- 年収400万円以上
- 年間カード利用額60万円以上
- 三井住友ブランドに価値を感じる
- 将来的なグレードアップを視野に入れている
三井住友ゴールド(NL)がおすすめな人
- 年収500万円以上
- 年間カード利用額100万円以上(年会費永年無料条件クリア)
- 年2回以上の国内外旅行
- 空港ラウンジを利用する機会がある
- ビジネスシーンでのステータスを重視
三井住友プラチナがおすすめな人
- 年収800万円以上
- 年間カード利用額200万円以上
- 月1回以上の海外出張または旅行
- コンシェルジュサービスを活用できる
- 時間をお金で買うことに価値を感じる
三井住友カードを選ぶべきでない人
逆に、以下のような方は他のカードを検討することをおすすめします。
年会費無料カードがおすすめな人
- 年収300万円未満
- 年間カード利用額50万円未満
- 家計が毎月ギリギリ
- ポイント還元率を最重視
- 付帯サービスに興味がない
具体的な代替案
- 楽天カード(年会費無料、還元率1.0%)
- リクルートカード(年会費無料、還元率1.2%)
- PayPayカード(年会費無料、PayPay経済圏)
最終的な判断のポイント
私がFP相談で最もお伝えしたいのは、「他人の成功例に惑わされず、あなた自身の生活スタイルと価値観で判断してください」ということです。
判断の3つのステップ
ステップ1:現状把握
- 年間カード利用額を正確に計算
- 海外旅行・出張の頻度を確認
- 空港ラウンジ利用の必要性を検討
- 家計における年会費の負担度を評価
ステップ2:価値計算
- 継続特典(ゴールドの場合10,000ポイント)
- 空港ラウンジ利用価値
- 海外旅行保険の価値
- その他付帯サービスの価値
- これらの合計と年会費を比較
ステップ3:機会費用の検討
- 年会費を投資に回した場合のリターン
- 他のカードを選んだ場合の機会利益
- 生活の質向上への寄与度
私からの最後のアドバイス
クレジットカードは、あなたの人生を豊かにするためのツールです。年会費を「もったいない」と感じながら使うカードは、あなたにとって正しい選択ではありません。
逆に、「この年会費を払ってでも、このサービスを受けたい」と心から思えるカードなら、それはあなたにとって価値のある投資です。
私自身、20代の頃は年会費1,375円すら「高い」と感じていました。しかし、年収が上がり、ライフスタイルが変化する中で、今ではプラチナカードの年会費55,000円を「安い投資」だと感じています。
大切なのは、今のあなたの状況で、今のあなたが本当に必要としているサービスを受けられるかという視点です。
最後に:お金の不安と向き合うということ
この記事を最後まで読んでくださったあなたは、きっとお金に対して真剣に向き合っている方だと思います。年会費数千円のことを真剣に検討するその姿勢こそが、将来の資産形成につながる第一歩です。
私も新婚時代に借金200万円を抱え、毎晩「お金の不安」で眠れない日々を過ごしました。その時の私に今だからこそ言えるのは、「小さな選択の積み重ねが、人生を大きく変える」ということです。
クレジットカード選びも、その小さな選択の一つ。でも、その選択が年間数万円の差を生み、それが10年、20年続けば、数十万円、数百万円の差になります。
どうか、この記事の情報を参考に、あなたにとって最適な選択をしてください。そして、お金の不安ではなく、お金の安心を手に入れてください。
あなたの豊かな未来を、心から応援しています。
筆者プロフィール CFP(サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー)、AFP認定歴12年。大手銀行での個人向け資産運用コンサルタント経験10年、証券会社での投資アドバイザー経験5年。自身の投資経験:20代で株式投資で200万円の損失、30代でつみたてNISAと確定拠出年金で資産形成に成功(現在資産3,000万円)。新婚時代の借金200万円から完済・貯金体質への転換経験を活かし、「お金の不安で眠れない夜を過ごしている人の心を軽くしたい」という想いで、一人ひとりの価値観と生活スタイルに合った資産形成を提案している。
免責事項 本記事の情報は2024年7月時点のものです。カードの特典・サービス内容、手数料等は変更される場合があります。実際のお申し込みの際は、各カード会社の公式サイトで最新情報をご確認ください。また、本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の投資判断については専門家にご相談ください。