マイナンバーカードは、個々の番号やプロフィール写真が掲載されたカードで、このカードを所持しているだけで、様々な証明や認証、さまざまな公的証明書の取得に役立ちます。
このカードの取得は、モバイルデバイスやパーソナルコンピュータを使って、オンラインでの手続きが可能となっており、簡単かつ迅速に手に入れることができます。
本稿では、マイナンバーカードの取得方法、取得時に必要となる書類や手続き、カードを利用する上での利点や潜在的なリスクについて詳しくご紹介します。
また、マイナポイントの取得の際にもこのカードが必要となります。したがって、事前に取得手続きを進めて、準備を整えておくことをおすすめします。
マイナンバーカードの基本情報
マイナンバーカードは、各個人を一意に区別するための12桁のナンバリング(個別識別番号)が印刷された特別なカードです。
このカードには、マイナンバー以外にも「居住地」、「フルネーム」、「生まれた年月日」、さらに「プロフィール写真」が掲載されています。これにより、公的な身分証として、さまざまな場面での本人確認の際に使用することができます。
さらに、このカードにはICチップが組み込まれているため、電子申請やオンラインでの各種手続き、例えば税金の確定申告など、がより効率的に、また安全に行えます。
デジタル化が進む現代社会において、このカードは大変役立つアイテムとなっています。そのため、国もその普及を積極的に推進している段階です。
マイナンバーカード取得手順:4つの方法を詳解
1. スマートフォンを使用
- まず、スマホで6ヶ月以内に撮影された顔写真を準備します。
- 交付申請書の「オンライン申請QRコード」をスマホで読み込み、指示された申請ページに進みます。
- 申請ページでは、23桁の申請書IDやご自身のメールアドレスを入力します。
- 確認メールが届いたら、そちらのリンクから写真をアップロードし、必要情報を全て記入して申請を終了します。
2. パーソナルコンピュータ(PC)利用
- 6ヶ月以内に撮影した顔写真のデータを準備します。
- 公式の申請ページにアクセスし、申請書IDやメールアドレスを入力します。
- 確認メールが届いたら、その中のリンクをクリックし、写真とその他必要な情報を提供して申請を完了します。
3. 郵便での申請
- 6ヶ月以内の顔写真を準備します。
- 「マイナンバーカード交付申請書」に必要な情報(氏名、住所、電話番号、申請日、写真など)を記入します。
- 全ての書類と写真を封筒に入れ、指定の住所に送付します。
4. 証明写真機を利用
- 証明写真機の操作画面から「個人番号カード申請」を選択します。
- 指定された料金を支払い、交付申請書の「オンライン申請QRコード」を機械のリーダー部分にかざします。
- 画面上の指示に従い、必要な情報を入力し、証明写真を撮影します。
- 申請内容を最終確認し、完了の通知を受け取れば、申請は成功です。
これらの手順を順次実行することで、マイナンバーカードを手に入れることができます。利用シーンや環境に合わせて、最適な方法を選択しましょう。
マイナンバーカード取得のための必要書類・アイテム一覧
イナンバーカードの取得には、以下の書類やアイテムを揃えておく必要があります。
1. 顔写真
- オンラインでの申請を選択する場合、デジタルデータとしての写真を用意します。
- 6ヶ月以内に撮影されたものが推奨されます。
2. マイナンバーカード交付申請書
- 各市区町村から送付される申請書や、所定の場所で受け取ることができる書類です。
- この申請書には、オンライン申請用のQRコードが記載されている場合があります。
3. 本人確認書類
- 運転免許証、パスポート、健康保険証など、名前や住所、生年月日が記載されている公的な書類を準備します。
これらのアイテムを揃えておくことで、マイナンバーカードの申請プロセスをスムーズに進めることができます。事前に必要なものを確認し、不足しているものがあれば準備しておきましょう。
マイナンバーカードのメリット一覧
イナンバーカードは、さまざまな利点を持っています。以下に、主なメリットを一覧化してみました。
1. 写真付きの身分証明書として利用可能
- マイナンバーカードには氏名、住所、生年月日、顔写真などが記載されており、写真付きの身分証明書として活用できます。特に、運転免許証を持っていない方にとっては非常に役立ちます。
2. 健康保険証としての利用
- 2021年3月より、マイナンバーカードを健康保険証として使用できるようになりました。これにより、手間のかかる手続きを省略して長期間利用することができます。
3. コンビニでの証明書取得
- マイナンバーカードを持っていれば、住民票や印鑑登録証明書などの公的証明書をコンビニのマルチコピー機からいつでも取得できます。
4. オンラインでの確定申告
- e-TAXへの登録をしてマイナンバーカードを使用すれば、確定申告をオンラインで手軽に行えます。
5. マイナポイントの取得
- マイナポイント事業の一環として、マイナンバーカードを使ってキャッシュレス決済を行うと、最大で2万円分のポイントが得られます。
6. 今後の運転免許証としての利用予定
- 2024年度末を目途に、マイナンバーカードに運転免許証の情報が記載される方針が検討されています。これにより、運転免許証とマイナンバーカードの2枚持ちを解消することが見込まれます。
以上のメリットを持つマイナンバーカードは、生活をより便利にしてくれる頼りになるカードといえます。もしまだ取得していない方は、これらの利点を活用するために申請を検討してみてはいかがでしょうか。
マイナンバーカードを作るデメリット
- 情報漏えいのリスク:
- マイナンバーカードには、氏名、住所、マイナンバー(個人番号)、顔写真などの個人情報が詳細に記載されています。
- カードの紛失や盗難にあった場合、これらの情報が悪意のある第三者の手に渡るリスクがあります。
- 顔写真や個人番号が悪用される可能性も考えられるので、持ち歩く際の注意が必要です。
- カードの管理や安全対策は非常に重要です。
- 定期的な更新が必須:
- マイナンバーカードは有効期限が設定されています。成人の場合は10年、未成年の場合は5年間がその期限です。
- 有効期限が近づいたり、過ぎた場合にはカードの再交付申請を行わなければなりません。
- これには手間や時間がかかる可能性があり、一部の人々にとっては面倒と感じられるかもしれません。
- 一本化までの過渡期:
- マイナンバーカードは、将来的に健康保険証や運転免許証など、他のカードの機能を1枚で担当することを目指しています。
- しかしながら、すぐにすべての場所やサービスでマイナンバーカードだけが利用できるわけではありません。
- 現在の段階では、マイナンバーカードが受け入れられる場所やサービスは限られており、他のカードとの併用が必要な場面が多いです。
- このような過渡期において、いくつかのカードを一緒に持ち歩かなければならないのは、負担となるかもしれません。
マイナンバーカードの持つ多機能性や利便性は魅力的ですが、上記のようなデメリットも考慮して、カードを使用する際の注意や対策が必要です。
マイナンバーカードの受け取り方法
- 市区町村の窓口での受け取り:
- マイナンバーカードの申請を行った後、約1ヶ月程度で「交付通知書」が郵送されてきます。
- 受け取った交付通知書と、身分を証明する書類(例:運転免許証)を携帯し、指定された交付場所にてカードを受け取ります。
- 受け取り場所や日時に関しては自治体により異なり、一部の自治体では事前の予約が求められることも。
- 受け取りを予定している際には、必要に応じて事前に受け取り日時を予約しておくとスムーズです。
- 郵送での受け取り:
- マイナンバーカードの受け取りには、本人確認と暗証番号の設定が必須となります。
- これらの手続きを申請時にすでに窓口で完了している場合、カードの受け取りは郵送で行うことが可能です。
- しかし、どの申請方法を選んでも、少なくとも一度は窓口を訪れることが求められます。
- マイナンバーカードの受け取りタイミング:
- 申請内容に問題がない場合、マイナンバーカードの発行は申請からおおよそ1ヶ月後となります。
- カードが発行された後、各自治体より「マイナンバーカード交付通知書」が郵送されてきます。
- この通知書には受け取りの期限や手続きが記載されているので、注意深く確認し、指示通りに受け取りの手続きを進めることが必要です。
マイナンバーカードは個人情報を管理する上で重要なカードとなるため、受け取りの際の手続きや管理には十分な注意が求められます。
マイナンバーカード受け取り時の注意点
- 転出時の対応:
- マイナンバーカードを申請中に転出すると、カードの受け取りが難しくなります。
- 転居の予定がある方は、新しい住所での転入後にマイナンバーカードの申請をおこなうことを推奨します。
- もし既にマイナンバーカードを所持している場合、転入先での手続きと同時にカードの更新が可能です。
- 受け取り期限の確認:
- 交付通知書に記載されている受け取り期限を逃しても、カードはお住まいの市区町村で約3ヶ月の間、保管されています。
- 期限を過ぎた場合は、一度市区町村に連絡して確認してみましょう。
- ただし、保管期間が経過するとカードは安全のため破棄されるので注意が必要です。破棄された場合、再度の申請が求められます。
- トラブルを避けるため、受け取りは通知書の期限内に行うことをおすすめします。
- 通知カードの返納:
- マイナンバーカードを受け取る際、以前のマイナンバー通知カードを返納する必要があります。
- この通知カードを紛失してしまった場合、遺失届を警察に提出したり、住んでいる市区町村に通知する手続きが求められます。
- 迷惑や手間を避けるため、マイナンバーカードが発行されるまで通知カードは慎重に保管しましょう。
マイナンバーカードは重要な個人情報を管理するツールなので、申請や受け取り、保管には十分な注意と手間を払うことが求められます。適切な対応を心がけましょう。
マイナンバーカード交付申請書を紛失した際の対処法
- 申請書IDが分かる場合:
- 申請書の右上部分に記載された申請書IDが分かれば、Web上でマイナンバーカードの申請が可能です。
- サイト内の「スマートフォンによるマイナンバーカード申請方法」や「パソコンによるマイナンバーカード申請方法」を参照して、手続きを進めてください。
- 参考URL: [マイナンバーカード総合サイト]
- マイナンバーが分かる場合:
- 住民票や通知カードからマイナンバーを確認できる場合、手書きの交付申請書に必要な情報を記入して、顔写真とともに郵送して申請することができます。
- 参考URL: [地方公共団体情報システム機構「個人番号カード交付申請書 兼 電子証明書発行/更新申請書」]
- 参考URL: [地方公共団体情報システム機構「交付申請書 送付用封筒材料」]
- 申請書ID・マイナンバーが分からない場合:
- 申請書IDやマイナンバーがどちらも不明な場合、マイナンバーカード交付申請書の再発行手続きを進めることが必要です。
- 手続きの方法は、居住地の市区町村によって異なります。
- 一部の市区町村では直接窓口での請求が求められる場合もあり、郵送で請求できる場所もあるため、具体的な方法は所在地の市区町村役所に確認してください。
紛失した場合にも、様々な方法で対応することが可能です。速やかに適切な手続きを行い、新しいマイナンバーカードを取得しましょう。
まとめ:マイナンバーカードをスムーズに手に入れ、その利点を最大限活用しよう
マイナンバーカードは、個々の市民を識別するための個人番号の証明としての役割や、本人確認手段、さらにはオンラインでの確定申告など、多岐にわたる機能を持つ便利なカードです。
また、マイナポイント事業という制度を通じて、カードの利用者はポイント還元の恩恵を受けることも可能です。これは、国がマイナンバーカードの普及と活用を促進するための取り組みの一環として実施されています。
マイナンバーカードをまだ持っていない方は、カードの申請から受け取りまでの流れをしっかりと理解し、必要な手続きを適切に行うことでスムーズにカードを手に入れることができます。
その上で、マイナンバーカードが持つ様々なメリットや利点を十分に活用し、より便利で豊かな生活を送るサポートとしてカードを利用しましょう。