新しい家族の形が始まる結婚。それは、お金の管理の仕方も少し変わる時期ですね。独身時代、自分のことだけを気にしてお金の計画を立てていた方も、結婚を機にパートナーや、将来的には家族全員の経済を考慮するようになります。
独りでの生活とは違い、家計に関わるさまざまな出費、例えば、日常の出費や税金、保険などが増えてきます。家族の数によっては、これらの管理がより複雑になることも。
さらに、収入の状況によって、貯蓄が進む家庭とそうでない家庭が出てきます。特に、家庭の収入が1つから2つに増えると、その違いが顕著になることがあります。
このような背景を踏まえて、皆さんの結婚生活がより豊かで快適になるよう、賢い家計のコツとアドバイスをこちらでシェアさせていただきます。
しっかりとした支出の把握が家計の鍵
なぜ支出を把握することが大切か
結婚後の家計の健全な運営のためのキーは、明確な支出の把握です。
予算を計画するためには、どのカテゴリーでいくらのお金が必要なのか、そして実際にどれだけ使っているのかをしっかりと認識することが不可欠です。漠然とした管理では、想定外の出費や、思わぬ「浪費」が発生するリスクが増えます。
家族の状況や収入によって、夫や妻が家計を支える場合や、夫婦両方が収入を持つ場合があるでしょう。どの状況にあっても、家族全員のニーズに合わせた支出の管理が重要です。
どのようなお金を管理するべきか
まず、家計における各支出項目を詳細にリスト化し、それぞれの月ごとの出費を算出してみることがおすすめです。考慮すべき主な支出項目としては、以下が挙げられます。
- 家賃や住宅ローン
- 食材や食事代
- 水や電気、ガスの料金
- インターネットや携帯電話の費用
- 保険の費用
- 健康や病気に関する費用
- 友人や家族との付き合いにかかる費用
- 趣味やレジャーの費用
これらの中には固定的なものや変動するものがありますが、特に住居のコストや公共のサービス料金、食事のコストや社交活動の費用、レジャーの費用など、日常的に変動し得る項目の管理が肝心です。
家計を整えるための戦略
部分的な共有財布がベスト？
結婚して新しい生活をスタートする際、効果的な家計のアドバイスは、一部の資金を夫婦で共用すること。
その背後にあるアイディアは、夫婦が共に収入から一部を取り分けて特定の目的のための財布や口座を設けること。この共有された資金は、生活の中心的な支出、たとえば食料品の購入など、に使用されます。
具体的には、夫婦が決めた額を共通の口座に積み立て、日々の生活費や特定の出費に充てる方法。特に共に働いている夫婦にとって、この方法は公平性が保たれ、出費の負担が均等になる大きな利点があります。
この共有の範囲には、以下のような日常の必要経費が含まれます。
- 住まいの費用
- 食料品
- 公共料金
- 社交的な支出
- 貯金の部分
これらのコストをカバーした後、残った分は、各自の自由な使い道として利用できるように配分することで、家計のバランスを保ちつつも、自由度も確保できます。
さらにこの方法の他の長所として、
- 収入が増加すると自由に使える金額も増えるため、仕事のやる気が増す
- 連携していることを実感し、夫婦としての絆を強化する
- 先に決めた額を貯金する「先取り貯蓄」が容易
一方、生活費や貯金以外の出費に関しては、時折お互いに報告し合うことで、お金に関する透明性を保ち、円滑な家計運営をサポートします。
それぞれの資金管理
夫婦で完全に別々の財布を持つという方法。主に双方が収入を持つ場合の家計管理法として一般的です。この方法の最大の利点は、それぞれが自由にお金を使える点。だからといって、家計全体としての目標を忘れるわけではありませんが、個人としての自由度が高まります。
しかしながら、この方法だけを採用すると、共同の目標を達成するのが難しくなる可能性があるため、注意が必要です。
完全な共用財布
一方、夫か妻だけが主要な収入源である場合や、夫婦での共有が強化される場合には、完全な共用財布が適しています。
このアプローチの長所は、収入や出費の全体像を一目で把握しやすく、効率的な節約や貯蓄を実現すること。ただし、個人的な自由度が限定されるため、しっかりとしたコミュニケーションが求められます。夫婦間での公平感や、支出に対する意見の違いに注意を払いながら、この方法を採用することが大切です。
賢くお金を節減する方法
私たち全員、少しだけでも日常の出費を抑えて、それを貯蓄や余暇のために使いたいと思いますよね？実際、節約を考えるとき、ついつい「我慢しなきゃ」と感じがちです。
もちろん、ある人たちは自然と節約が得意で、日常生活の中でスマートにお金を使っているかもしれません。しかし、大多数の人はそう簡単には節約ができないもの。特に突然節約し始めると、後で挫折することが多いのが実情です。
そこで、こちらで「ストレスを感じずに楽しく節約できる方法」をいくつか提案したいと思います。
大きな出費を見直して
結婚した後や一人暮らしを始めると、節約の必要性を感じることが増えます。そんな時、まずは高額な出費を再評価するのが賢明です。
たとえば、わずかな節約のために日常の光熱費を気にするよりも、住宅ローンや家賃、そして地方税などの大きな支出を考慮することをおすすめします。
例として、都心から少しだけ離れた場所に住むことで、同じような家でも家賃が大きく下がる可能性があります。
継続的に節約できる対象を
次に考えたいのは、長期的に続く節約方法です。
こちらも前述した家賃の見直しに該当しますが、毎月支払う携帯電話やインターネットの料金、さらには保険料など、固定の出費を再評価してみることで、支出を減らすことが可能です。
ストレスを感じない節約方法を
そして、最も重要なのは、生活の質を犠牲にしない節約方法を見つけること。毎日の食事や娯楽、交際費を減少させると、日常生活にストレスを感じやすくなります。
一方で、携帯料金やインターネットのプランを変更するだけで節約できることも多いです。また、保険や住宅ローンの再評価も、手間はかかるかもしれませんが、大きな節約が期待できます。
要するに、我慢することなく、簡単に実行できる節約方法を取り入れることが、賢く家計を管理するための秘訣といえるでしょう。
共有の財布でハッピーな家計を
新婚時期や結婚後の生活で、家計管理は不可欠な要素となります。そして、ストレスフリーな経済的な関係を築くためのおすすめ方法として、夫婦間で一部の財布を共有するアプローチをご提案します。
多くの夫婦が感じる経済的なストレスや不満は、お金の使い方や管理に関する不平等感から生じることが少なくありません。そのような不平等感をなくすための有効な手段として、夫婦で一部の資金を共有することが挙げられます。
この共有財布制度を導入することで、家計に関する重要な部分はお互いに協力して管理することができるようになります。さらに、それぞれの自由な使い方も保持できるので、バランスの取れた経済的関係が築けるでしょう。
幸せな結婚生活を目指すなら、互いに理解し合い、ストレスを感じることなくお金の管理を行うことが基盤となります。そんな幸せな家計を目指すすべての夫婦に、一部を共有する財布の取り入れを心からお勧めいたします。
