ある日、ふと気づくと、自分の資産管理が思うように行かず、頭を抱えている…そんな経験はありませんか? そんな時に頼りになるのが、株式会社マネーフォワードから提供されている、使い勝手の良い家計簿・資産管理アプリ、「マネーフォワードME」(これ以降、マネーフォワードと記します)です。
このマネーフォワード、ただの家計簿アプリではありません。銀行の預金から、株式、投資信託、そして各種のポイントサービスに至るまで、あなたが持つ多岐にわたる資産を一括で管理できる、非常に便利なアプリなのです。これ一つあれば、資産の全体像を簡単にキャッチでき、計画的なお金の管理が可能となります。そのため、家計簿アプリの中でも、特に支持を集めているのです。
さて、この記事では、マネーフォワードがどのような特徴を持ち、どのように利用するのが良いのか、そして無料版と有料版はどう違うのか、等々、その詳細を優しく、丁寧にご案内します。
「家計簿をつけるのって難しそう」「お金の管理をこれから始めたいけど、どうしたらいいかわからない」そんな方々にこそ、この記事を手に取っていただき、マネーフォワードでライフプランをもっと充実させるお手伝いをしていただけたらと思います。資産管理を始める一歩は、ここからスタートです。
マネーフォワードの魅力を探る:あなたの全資産を手の中に
多様な資産の統合管理が可能 「マネーフォワード」と一言で言っても、その能力は決して一言では語り尽くせません。このアプリでは、銀行やクレジットカードなど、実に13カテゴリーに及ぶ、約2,600社のサービスとの連携が可能です。
一度マネーフォワードと連携させてしまえば、銀行口座の残高は言うまでもなく、クレジットカードの使用明細、仮想通貨の保有状況、さらには様々な企業のポイントサービスの残高までも、全て一元的に閲覧可能に。これにより、年金や投資の現況に至るまで、文字通り指先一つで資産状況が把握できるのです。
これだけの情報をマネーフォワードが一括管理することで、各種の資産に関する残高や明細を、個々に確認する煩わしさから解放されます。
出典:株式会社マネーフォワード「対応金融関連サービス一覧」
レシートスキャン機能、無料での提供 さらに、支出の記録に頭を悩ませることはありません。なぜなら、マネーフォワードではレシートの読み取り機能を無料で使用できるからです。
キャッシュレス決済の際には、電子マネーやクレジットカードの利用履歴が自動的にアプリに記録されるため、特に手間をかけることなく管理ができます。ただし、現金支払いやアプリと連携していないサービスを利用した場合、支出情報の入力は避けられません。
ここで活躍するのが、レシート読み取り機能です。この機能を使えば、レシートを撮影するだけで、面倒な入力作業なしに支出を記録することが可能です。読み取り精度も高く、万が一誤りがあった場合でも、簡単に手動での修正が行えます。
レシートを取っておくのが面倒、という方も、この機能を使ってデジタル記録に残せば、紙のレシートを安心して処分できるでしょう。これにより、日々の生活がさらにシンプルかつ効率的になります。
マネーフォワード:プレミアム版と無料版の機能を徹底比較
マネーフォワードのプレミアム版と無料版、一体どこが違うのでしょうか?それぞれのバージョンで利用できる機能には大きな差があります。
以下は、マネーフォワードの公式ホームページに掲載されている、プレミアム版と無料版の機能を比較した表です。
【機能】 【無料会員】 【プレミアム会員】 ・料金 無料 月額500円/年額5,300円 ・データ閲覧可能期間 過去1年分 無制限 ・連携可能数 10件まで 無制限 ・グループ作成 1件まで 無制限 ・連携口座の自動更新頻度 – 高い ・連携口座の一括更新 不可 可能 ・カードの残高表示 不可 可能 ・家計資産レポート 不可 可能 ・資産内訳・推移グラフ 不可 可能 ・負債内訳・推移グラフ 不可 可能 ・ポイント・マイルの有効期限の表示・通知 不可 可能 ・カード引落し時の残高不足の通知 不可 可能 ・広告非表示 不可 可能 ・CSVダウンロード 不可 可能 ・プレミアムサポート 不可 可能 ・データバックアップ保証 不可 可能 ・サービス継続性保障(SLA) 不可 可能
詳細を見ると、多くの点でプレミアム版が有利ですが、特に注目すべき機能は以下の通りです。
- データ閲覧可能期間に制限がない 無料版ではデータの閲覧が過去1年分までと制限されていますが、プレミアム版ではデータの保存期間に制限がありません。これは、長期的な資産管理や過去の家計簿の参照などに非常に便利です。
- サービス連携可能数に制限がない 無料版では連携できるサービスが10件までと制限されていますが、プレミアム版ではそのような制限はありません。多くの金融サービスを利用している方にとって、この点は大きなメリットと言えるでしょう。
※2022年12月7日以降、無料版の連携可能数は10件から4件へ変更されます。
- 連携口座の自動更新頻度が高い プレミアム版では、連携した口座の情報がより頻繁に自動更新されます。これにより、常に最新の口座情報を確認でき、よりタイムリーな資産管理が可能になります。
- 資産と負債の内訳・推移グラフが閲覧できる 資産や負債の詳細な内訳をグラフで確認できるため、自分の財務状況を一目で理解することができます。
以上の機能はプレミアム版ならではのメリットであり、特に資産管理を本格的に行いたい、より詳細な分析を求めるユーザーにとって魅力的なポイントです。
出典:株式会社マネーフォワード「プレミアムサービス機能比較表」、「『マネーフォワード ME』無料会員における金融関連サービス連携上限数変更のお知らせ」
マネーフォワードで賢くお金を管理:ステップバイステップガイド
さあ、銀行口座やカードをマネーフォワードに連携して、賢い資産管理の第一歩を踏み出しましょう!これは、あなたが日々利用している多種多様なサービスとのシームレスな連携を可能にします。
「銀行口座」や「クレジットカード」といった主要なサービスを連携することで、以下のような詳細データを簡単に管理できるのです。
- 銀行口座: 銀行名、支店名、現在の残高、残高の変動、収入・支出の入出金
- クレジットカード: カード名、月ごとの利用総額、利用明細
これらの情報を手に入れることで、あなたの財務の流れをより明確に、そして効果的に理解することが可能です。
更に、マネーフォワードは、家計簿の計算において、クレジットカードの支出を引き落とし日ではなく、実際の利用日に基づいて計上します。これは、例えば9月に利用した分が10月に請求される場合でも、その支出は9月のものとして適切に記録されるということです。これにより、クレジットカード使用の際によくある計算のずれを防ぎ、過剰な支出を未然に抑え、透明性の高い資金管理を実現します。
さらに、支出予算の設定も可能です。支出を「固定費」と「変動費」に分け、更に「家賃」や「食費」などの具体的な項目にまで分割できます。特に変動する費用に予算を設定することで、予期せぬ使い過ぎを効果的に防ぐことができます。予算オーバーの際には、グラフと文字が赤く表示され、超過分がマイナスとして明確に示されるため、一目で状況が理解できます。予算内に収まった場合は、節約分がプラスとして表示され、これが節約の成功を視覚的にも確認でき、モチベーションの維持にも繋がります。
マネーフォワードを使えば、節約の大切な二つのステップ、即ち支出の完全な把握と予算設定を、同時にかつ効果的に行うことができます。
さらに、収入と支出の記録時には、カテゴリーが自動的に設定されます。これにより、給与、事業・副業、食費、通信費など、各種収支の内容をきちんと分類し、管理をより簡単にします。既存のカテゴリーに加え、自分専用のカテゴリーも作成可能なため、最も分かりやすく効率的な家計簿を自分自身でカスタマイズできます。
自動記録されたカテゴリーが意図したものでない場合、または自分で収支を記録する場合には、カテゴリーを手動で設定し直すことも可能です。カテゴリーを適切に管理し、見やすく、かつ実用的な家計簿の維持に努めましょう。
これらの機能をフルに利用することで、あなたの財政状況を細部にわたって把握し、将来の財政計画を立てる大きな助けとなります。マネーフォワードで賢くお金を管理し、財務の健全性を確保しましょう!
マネーフォワードを使う際の注意点
マネーフォワードをフルに活用するには、いくつかの重要な注意点があります。特に無料版を使用している場合、サービスの制限に気を付ける必要があります。
- 無料版での連携は10口座まで:
- マネーフォワードの無料版では、連携できる口座(サービス)の数には上限があり、それは10個です。もしも、複数の銀行口座やクレジットカード、さらには証券口座を持っている場合、この制限によりすべてを連携することができないかもしれません。
- これは資産の一元管理がマネーフォワードの最大のメリットであるため、制限によりそのメリットが半減してしまう可能性があります。ですので、連携する口座を選ぶ際には、主要なものや頻繁に使用するものに絞ることをお勧めします。
- 11個以上の口座を連携する必要がある場合、プレミアム版へのアップグレードを考慮することをお勧めします。プレミアム版では連携口座数に制限がありません。
- PayPayとの連携ができない:
- 2022年10月の時点で、マネーフォワードはPayPay、楽天Pay、メルペイなどの主要なQR決済サービスと直接的な連携ができません。これは、これらのサービスを頻繁に使用するユーザーにとっては、取引の追跡が難しくなる可能性があるため、特に注意が必要です。
- ただし、間接的な方法でこれらのサービスの支払い履歴をマネーフォワードに記録することは可能です。例えば、PayPayの支払い元をクレジットカードに設定し、そのカードをマネーフォワードに連携させると、支払いは「クレジットカードの支出」として記録されます。
- しかし、ここで注意が必要なのは、PayPayの残高をチャージした際の履歴は記録されますが、その後その残高をどのように使用したかの履歴は残らない点です。これは、マネーフォワードがこれらのサービスと直接連携していないためです。
これらの制限と回避策を理解し、適切にマネーフォワードを設定することで、あなたの資産管理をよりスムーズかつ効果的に行うことができます。常にこれらの制約を念頭に置き、あなたの財務状況を最適化しましょう
まとめ:マネーフォワードで自分の資産を一元管理しよう
現代社会では、キャッシュレス決済の普及や多様な金融サービスの出現により、個人の資産管理が以前にも増して複雑化しています。特に、年金問題の議論が活発化する中で、自身の資産運用に対する意識の向上が求められています。
このような状況をナビゲートする鍵は、自分の資産を効果的に管理することです。そして、その解決策の一つがマネーフォワードの利用です。
マネーフォワードを使用すると、複数の口座やサービスにまたがる資産を、一つのアプリで簡単に一元管理できます。設定は初期の連携設定だけで、その後は多くのデータ整理や分析をアプリが自動的に行ってくれます。これは、定期的な資産管理を習慣化するのが難しいと感じている方にとっても、無理なく続けられるシステムです。
加えて、マネーフォワードは無料版でも多くの便利な機能を提供しているため、初めての方でも気軽に始めることができます。資産の見える化は賢い資産管理への第一歩であり、マネーフォワードはその強力なパートナーになるでしょう。もしまだ試していないのであれば、この機会にぜひ利用を検討してみてください。