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アメックス年会費は本当に無駄?CFPが本音で語る高年会費カードの真実

目次

はじめに

こんにちは。ファイナンシャルプランナー(CFP資格保有)として12年間、お金の相談に乗り続けてきた私ですが、最近特に多いのが「アメックスの年会費って高すぎませんか?本当に元が取れるんでしょうか?」という質問です。

実は私自身、20代の頃にアメックス・ゴールドカードに憧れて申し込み、年会費3万円を払い続けていたものの、「これって本当に価値があるのかな…」と疑問を感じた経験があります。当時の私の年収は400万円程度。月々の手取りが25万円の中で、年会費3万円は決して安い出費ではありませんでした。

その後、大手銀行での個人向け資産運用コンサルタントとして10年間勤務し、証券会社での投資アドバイザー経験も5年積む中で、数百人のお客様のクレジットカード利用状況を見てきました。そこで分かったのは、「アメックスの年会費が無駄かどうかは、その人のライフスタイルと価値観によって180度変わる」という事実でした。

今回は、CFPとして、そして一人の生活者として、アメックスの年会費について正直にお話しします。メリットもデメリットも包み隠さず、あなたがご自身で判断できる材料をすべて提供いたします。

第1章:アメックス年会費の現実 – 他社との比較で見えてくる価格戦略

アメリカン・エキスプレスの年会費体系(2025年最新版)

まず、現在のアメックス各カードの年会費を正確に把握しましょう。

一般カード(アメリカン・エキスプレス・カード)

  • 年会費:13,200円(税込)
  • 家族カード:6,600円(税込)

ゴールドカード(アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード)

  • 年会費:31,900円(税込)
  • 家族カード:1枚目無料、2枚目以降13,200円(税込)

プラチナカード(アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード)

  • 年会費:143,000円(税込)
  • 家族カード:4枚まで無料

センチュリオンカード(ブラックカード)

  • 年会費:385,000円(税込)※招待制
  • 入会金:550,000円(税込)

他社高級カードとの年会費比較

私が金融機関で働いていた経験から、よく比較される他社カードと並べてみると:

JCBゴールド:11,000円(税込) 三井住友カード ゴールド:11,000円(税込) ダイナースクラブカード:24,200円(税込) 楽天プレミアムカード:11,000円(税込)

この比較を見ると、確かにアメックスの年会費は他社より高めに設定されています。アメックス一般カードでさえ、他社のゴールドカード並みの年会費です。

なぜアメックスの年会費は高いのか?

大手銀行時代に、アメックス社の担当者から直接聞いた話があります。アメックスは「ステータス」と「サービス品質」を重視したプレミアムブランド戦略を採用しているため、意図的に年会費を高く設定しているとのことでした。

これは、高級ブランドのバッグが品質以上に「ブランド価値」で価格が決まるのと似ています。アメックスは創業から170年以上の歴史を持つアメリカの老舗金融ブランドとして、その歴史とブランド力に対する「プレミアム料金」を年会費に含めているのです。

第2章:アメックス年会費が「無駄」と言われる5つの理由

理由1:使用頻度に対する年会費の割高感

私が相談を受けた中で最も多いのが、「月に2〜3回しか使わないのに、年会費3万円は高すぎる」という声です。

例えば、年間利用額が50万円の方の場合:

  • 年会費31,900円÷利用額50万円=約6.4%
  • つまり、購入金額の6.4%を手数料として払っている計算

これを銀行の預金金利(現在約0.001%)と比較すると、確かに「高い」と感じるのは当然です。

理由2:ポイント還元率の低さ

アメックスの基本ポイント還元率は0.5%(100円につき1ポイント、1ポイント=0.5円相当)です。

他社との比較

  • 楽天カード:1.0%
  • リクルートカード:1.2%
  • Yahoo! JAPANカード:1.0%

年間100万円利用した場合:

  • アメックス:5,000円相当のポイント
  • 楽天カード:10,000円相当のポイント

この差額5,000円を考えると、「ポイント還元だけを見れば損をしている」と感じる方が多いのも理解できます。

理由3:使える店舗の限定性

アメックスは国際ブランドとしては加盟店数が少なく、特に日本国内では使えない店舗がまだ存在します。

私自身の体験談ですが、地方の小さな居酒屋や個人経営の店舗では「アメックスは使えません」と言われることがありました。メインカードとして使うには不便を感じる場面があるのは事実です。

理由4:年会費に見合うサービスを活用できていない

アメックスには多くの付帯サービスがありますが、実際に活用している人は意外と少ないのが現実です。

よくある未活用サービス

  • 空港ラウンジサービス(年1〜2回しか空港を使わない)
  • 手荷物無料宅配(年1回の海外旅行でしか使わない)
  • レストラン優待(普段は家で食事することが多い)

年会費を月割りすると約2,660円(ゴールドカードの場合)。毎月2,660円分のサービスを使えていなければ、確かに「無駄」と感じるでしょう。

理由5:家計に占める固定费の重さ

私がFP相談を受ける中で痛感するのは、年会費というのは「固定費」だということです。

年収400万円(手取り月約25万円)の方の場合:

  • アメックスゴールド年会費31,900円=手取り月収の約1.3ヶ月分
  • 食費月3万円×1.06ヶ月分に相当

「毎月の食費1ヶ月分をカードの年会費で払っている」と考えると、確かに重い負担です。

第3章:それでも選ばれ続ける理由 – アメックスの真の価値とは

アメックス独自の価値1:圧倒的なカスタマーサポート

私が銀行員時代に実際に体験した話をお聞かせします。

海外出張中にアメックスカードを紛失したお客様がいらっしゃいました。深夜にもかかわらず、アメックスのサポートデスクに電話をかけたところ、なんと5分以内に日本語対応のオペレーターに繋がり、翌日には現地のホテルに新しいカードが届けられたそうです。

他社カードでは、このレベルの迅速対応は難しいでしょう。アメックスは「困った時に頼りになる」サービス品質を維持するために、人件費をかけてでも高品質なサポート体制を構築しています。

アメックス独自の価値2:ビジネスシーンでの信頼性

経営者や管理職の方からよく聞くのが、「接待や商談の席でアメックスを出すと、相手に安心感を与える」という話です。

実際、私が証券会社で働いていた頃、富裕層のお客様の多くがアメックスを愛用されていました。これは単なる見栄ではなく、「しっかりとした収入と社会的地位がある人」という無言のメッセージを伝える効果があるのです。

アメックス独自の価値3:旅行・エンターテインメント特典の充実度

空港ラウンジサービス

  • 国内29空港のラウンジが無料
  • 同伴者1名も無料(ゴールドカード以上)
  • ハワイ・韓国の空港ラウンジも利用可能

私は年に3〜4回出張がありますが、空港ラウンジでの2時間を快適に過ごせることを考えると、1回あたり約1,500円の価値があると感じています。年4回利用すれば6,000円相当。これだけで年会費の一部はペイできる計算です。

手荷物無料宅配サービス

  • 海外旅行の際、自宅⇔空港間のスーツケース配送が無料
  • 往復で通常4,000円程度かかるサービス

レストラン優待

  • 一流レストランでの割引やワインサービス
  • 予約困難店への優先予約サービス

アメックス独自の価値4:充実した保険・補償サービス

海外旅行傷害保険

  • 最高5,000万円(ゴールドカードの場合)
  • 家族も最高1,000万円まで補償
  • 疾病・傷害治療費用も最高300万円

私が実際に相談を受けたケースですが、海外旅行中に盲腸になってしまったお客様が、現地での手術・入院費用200万円をアメックスの保険で全額カバーできたそうです。

ショッピング・プロテクション

  • 年間最高500万円まで
  • 購入から90日間、破損・盗難を補償

リターン・プロテクション

  • 購入店が返品を受け付けない場合でも、アメックスが返品を受け付け
  • 年間最高15万円まで

アメックス独自の価値5:限定イベント・体験の提供

アメックスカード会員だけが参加できる特別なイベントやエクスペリエンスがあります。

アメリカン・エキスプレス・インビテス

  • 一流アーティストのコンサート先行予約
  • 美術館・博物館の特別展示の優先入場
  • 高級レストランでの会員限定ディナーイベント

私のお客様の中には、「このイベントに参加できるだけで年会費の価値がある」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

第4章:年収・ライフスタイル別 アメックス適性診断

年収300万円〜500万円の方への提案

率直な判断:アメックス一般カード以外は推奨しません

年収400万円(手取り月25万円程度)の方の場合、アメックスゴールドの年会費31,900円は家計に重い負担となります。

推奨代替案

  • 楽天ゴールドカード(年会費2,200円)
  • イオンゴールドカード(年会費無料)
  • エポスゴールドカード(年間50万円以上利用で年会費永年無料)

ただし、海外出張が多い方や、ステータス性を重視される方は、アメックス一般カード(年会費13,200円)を検討の余地があります。

年収500万円〜800万円の方への提案

アメックスゴールドカードが選択肢に入ります

年収600万円(手取り月35万円程度)であれば、年会費31,900円は手取り月収の約0.9ヶ月分。まだ重い負担ですが、以下の条件を満たす方には価値があります:

アメックスゴールドが有効な方

  • 年3回以上の飛行機利用(国内・海外問わず)
  • 月1回以上の外食(レストラン優待活用)
  • 海外旅行年1回以上(旅行保険・手荷物宅配活用)
  • ビジネスシーンでの信頼性を重視

計算例(年収600万円、積極活用の場合)

  • 空港ラウンジ利用:年4回×1,500円=6,000円
  • 手荷物宅配:年1回×4,000円=4,000円
  • レストラン優待:年6回×平均1,000円割引=6,000円
  • 海外旅行保険:年1回×10,000円相当=10,000円
  • 合計:26,000円

年会費31,900円に対して26,000円分の価値があれば、残り5,900円は「ステータス・安心料」として納得できる範囲です。

年収800万円以上の方への提案

アメックスプラチナカードも選択肢に

年収1,000万円(手取り月50万円程度)であれば、アメックスプラチナカード(年会費143,000円)も現実的な選択肢となります。

プラチナカードが有効な方

  • 年10回以上の飛行機利用
  • 月2回以上の高級レストラン利用
  • 年2回以上の海外旅行
  • ビジネス接待が多い
  • 時間価値を重視する(コンシェルジュサービス活用)

第5章:アメックス年会費を「投資」として考える視点

年会費を自己投資として捉える考え方

私がFPとして相談を受ける中で、成功している経営者や高収入の方々に共通するのは、「年会費を単なる出費ではなく、自己投資として考えている」ことです。

アメックスカードがもたらす間接的効果

  • ビジネスネットワークの拡大
  • 信頼性向上による商談成功率アップ
  • 時間節約によるビジネス効率化
  • ストレス軽減による健康・生産性向上

実際の投資効果測定例

私のお客様(経営者、年収1,500万円)の実例をご紹介します:

年間アメックス関連費用

  • プラチナカード年会費:143,000円
  • 家族カード:0円(4枚まで無料)
  • 合計:143,000円

年間得られた価値(本人算出)

  • コンシェルジュサービス利用による時間節約:月5時間×12ヶ月×時給1万円=600,000円
  • 空港ラウンジ利用:年20回×1,500円=30,000円
  • レストラン接待での信頼性向上:商談成功3件×平均収益50万円×寄与率5%=75,000円
  • 海外出張での手荷物・保険サービス:年50,000円相当
  • 合計:755,000円

この場合、投資収益率は(755,000円−143,000円)÷143,000円×100=428%となります。

もちろん、これは特殊な例ですが、「年会費を投資として考え、リターンを意識的に追求する」ことで、価値を最大化できる可能性があります。

第6章:アメックス年会費で後悔しないための3つの判断基準

判断基準1:年間利用予定額との比較

年会費負担率の目安

  • 年間利用額の2%以下:適正
  • 年間利用額の2〜5%:要検討
  • 年間利用額の5%超:推奨しない

計算例 アメックスゴールド(年会費31,900円)の場合:

  • 31,900円÷2%=1,595,000円
  • つまり、年間160万円以上利用する方には適正

年間160万円は月約13万円。生活費をすべてカード払いにすれば、4人家族なら十分達成可能な金額です。

判断基準2:代替手段との比較検討

アメックスのサービスを他の方法で得る場合のコストを比較してみましょう。

空港ラウンジサービス

  • プライオリティ・パス:年会費399ドル(約45,000円)
  • アメックスゴールド:年会費31,900円+無料ラウンジ利用

海外旅行保険

  • 単体保険:年間約15,000円〜20,000円
  • アメックス:年会費に含まれる

レストラン予約サービス

  • 一休コンシェルジュ:年会費33,000円
  • アメックス:年会費に含まれる

総合的に考えると、これらのサービスを個別に契約するよりも、アメックス1枚で済ませる方が経済的な場合があります。

判断基準3:家計への影響度測定

家計への影響度計算式 年会費÷可処分所得×100

影響度別の判断基準

  • 1%未満:問題なし
  • 1〜3%:慎重に検討
  • 3%超:推奨しない

実例計算 年収600万円(可処分所得約350万円)の方: アメックスゴールド31,900円÷3,500,000円×100=0.91%

この場合、家計への影響は軽微で、問題ないレベルです。

第7章:アメックス年会費を安くする・元を取る7つの戦略

戦略1:家族カードの活用で実質年会費を下げる

アメックスゴールドカードの場合、家族カード1枚目が無料です。

夫婦2人で利用する場合の実質年会費 31,900円÷2枚=15,950円/枚

これは他社ゴールドカード(年会費11,000円)と比較しても、それほど高くありません。

戦略2:ポイント還元率向上キャンペーンの活用

アメックスでは定期的にポイント還元率アップキャンペーンを実施しています。

よくあるキャンペーン例

  • 入会後3ヶ月間:ポイント3倍
  • 特定加盟店での利用:ポイント2〜3倍
  • ボーナスポイント・パートナーズ加盟店:最大10倍

私の経験では、これらのキャンペーンを積極活用することで、実質還元率を1.5〜2%程度まで向上させることが可能です。

戦略3:付帯サービスの積極活用

月1回以上の活用を目指すサービス

  • 空港ラウンジ(出張・旅行時)
  • レストラン優待(接待・記念日)
  • エンターテインメント優待(コンサート・演劇)
  • ショッピング優待(百貨店・オンライン)

月1回、1,000円相当のサービスを利用すれば、年間12,000円。年会費の約40%をペイできます。

戦略4:法人カードとしての活用

個人事業主や法人代表者の方は、アメックス・ビジネスカードを検討してみてください。

法人カードのメリット

  • 年会費が経費処理可能
  • 経理業務の効率化
  • ビジネス特典の充実
  • キャッシュフロー改善効果

年会費を経費にできれば、実質負担は約70%程度(税率30%の場合)に軽減されます。

戦略5:紹介プログラムの活用

アメックスには「メンバーシップ・リワード・プラス」という紹介プログラムがあります。

紹介特典の例

  • 紹介者:10,000〜30,000ポイント獲得
  • 被紹介者:入会特典として大量ポイント獲得

年1人紹介できれば、約15,000円相当のポイントを獲得可能。年会費の約50%をカバーできます。

戦略6:年会費の分割払い

アメックスでは年会費の分割払いも可能です(手数料がかかります)。

12回分割の場合

  • 月額約2,660円(ゴールドカードの場合)
  • 手数料を含めても月額約2,800円程度

「月額2,800円のサブスクリプションサービス」と考えれば、心理的負担が軽減されます。

戦略7:年間利用額ボーナスの活用

アメックスでは年間利用額に応じてボーナスポイントがもらえるプログラムがあります。

年間100万円利用の場合

  • 通常ポイント:10,000ポイント(5,000円相当)
  • ボーナスポイント:10,000ポイント(5,000円相当)
  • 合計:20,000ポイント(10,000円相当)

年間100万円利用すれば、実質年会費は21,900円程度に軽減されます。

第8章:アメックス以外の選択肢 – 年会費対効果で考える代替カード

年会費無料で高サービスのカード

エポスゴールドカード

  • 年会費:年50万円以上利用で永年無料
  • ポイント還元率:0.5〜1.5%
  • 空港ラウンジ:国内・海外主要空港
  • 海外旅行保険:最高1,000万円

私が特におすすめするのは、エポスゴールドカードです。年50万円の利用は月約4万円。食費と光熱費をカード払いにすれば達成可能で、アメックス並みのサービスを年会費無料で受けられます。

楽天プレミアムカード

  • 年会費:11,000円
  • ポイント還元率:1.0%(楽天市場で最大3%)
  • 空港ラウンジ:プライオリティ・パス付帯
  • 海外旅行保険:最高5,000万円

楽天経済圏を活用している方には、アメックスよりもはるかに高い還元率を実現できます。

ステータス重視なら考慮すべきカード

ダイナースクラブカード

  • 年会費:24,200円
  • ポイント還元率:0.4%
  • 利用限度額:一律の制限なし
  • グルメ特典:業界トップクラス

アメックスほど知名度は高くありませんが、真の富裕層に愛用されているカードです。年会費はアメックスゴールドより安く、グルメ特典は充実しています。

三井住友カード プラチナ

  • 年会費:55,000円
  • ポイント還元率:0.5%
  • コンシェルジュサービス:24時間365日
  • 空港ラウンジ:プライオリティ・パス付帯

アメックスプラチナの約3分の1の年会費で、似たようなサービスを受けられます。

第9章:実際の利用者の声 – 成功例と失敗例

成功例1:商社勤務 営業部長(45歳、年収1,200万円)

「海外出張が月2回あるので、空港ラウンジと海外旅行保険は必須でした。以前は都度、海外旅行保険に加入していましたが、年間保険料だけで8万円。アメックスプラチナにしてから、保険料節約+ラウンジ利用で快適性も向上。接待でのステータス効果も大きく、年会費以上の価値を感じています。」

私の分析 この方の場合、明確な用途と頻度があり、代替コストと比較してもアメックスが合理的な選択です。

成功例2:個人事業主 WEBデザイナー(32歳、年収800万円)

「フリーランスとして信頼性を高めたくてアメックスゴールドを選択。クライアントとの会食でカードを出すと、『しっかりした人』という印象を持ってもらえます。また、経費でレストランを使うことが多いので、レストラン優待も重宝。年会費は経費なので、実質負担は2万円程度です。」

私の分析 法人カードとしての活用と、ビジネス効果を数値化できている良い例です。

失敗例1:会社員(28歳、年収450万円)

「憧れでアメックスゴールドを作ったのですが、正直もったいなかったです。飛行機は年1回の旅行だけ、外食もほとんどしない。ポイントも楽天カードの半分しか貯まらず、2年で解約しました。見栄だけでカードを選ぶべきではありませんね。」

私の分析 典型的な「憧れ先行」の失敗例。年収と利用頻度に対して年会費が高すぎました。

失敗例2:主婦(35歳、世帯年収600万円)

「夫がアメックスプラチナを持っていて、家族カードをもらったのですが、近所のスーパーやドラッグストアでは使えないことが多く、結局メインは楽天カードに。プラチナカードの年会費14万円は家計に重すぎて、最終的に楽天ゴールドに変更しました。」

私の分析 日常使いでの利便性と年会費負担のバランスが取れていない例です。

第10章:2025年版 アメックス年会費判断フローチャート

STEP1:年収・家計状況の確認

年収500万円未満の方 → アメックス一般カード(年会費13,200円)のみ検討対象 → ただし、楽天ゴールド等の年会費無料〜低価格カードを優先検討

年収500万円〜800万円の方 → アメックスゴールド(年会費31,900円)が検討対象 → 年間利用額150万円以上が目安

年収800万円以上の方 → アメックスプラチナ(年会費143,000円)も選択肢 → 年間利用額300万円以上、月3回以上の飛行機利用が目安

STEP2:利用頻度・目的の確認

以下に3つ以上当てはまる方はアメックス適性あり □ 年3回以上の飛行機利用(国内・海外問わず) □ 月1回以上の外食・レストラン利用 □ 海外旅行年1回以上 □ ビジネス接待・会食がある □ ステータス性を重視する □ コンシェルジュサービスを活用したい □ 高額商品の購入が多い(保険・補償重視)

STEP3:代替手段との比較

アメックスでしか得られない価値があるかチェック □ 24時間日本語コンシェルジュサービス □ アメリカン・エキスプレス・インビテス(限定イベント) □ T&Eサービス(Travel & Entertainment)の充実度 □ ビジネスシーンでのブランド価値

STEP4:最終判断

判断基準

  • 年会費が可処分所得の3%以下
  • 年間想定サービス利用価値が年会費の70%以上
  • 代替手段と比較してメリットが明確

この3つすべてを満たす場合のみ、アメックスを選択することをお勧めします。

第11章:アメックス年会費に関するよくある質問と回答

Q1:アメックスの年会費は経費にできますか?

A:事業に関連する利用であれば経費計上可能です

個人事業主や法人の方であれば、以下の条件で経費計上できます:

  • 事業用途での利用が主である
  • 接待交際費、旅費交通費として適切に処理する
  • 領収書・明細を適切に保管する

私の顧客の税理士さんからの情報では、「事業利用の割合に応じて按分計上」するのが一般的です。例えば、事業利用70%、プライベート30%の場合、年会費の70%を経費計上します。

Q2:アメックスの年会費は途中解約で返金されますか?

A:基本的に返金はありません

アメックスの年会費は年額一括払いのため、途中解約でも原則として返金はありません。ただし、以下の例外があります:

  • カード到着から30日以内の解約:全額返金
  • アメックス側の責任による解約:按分で返金

解約を検討する場合は、年会費の更新月での解約をお勧めします。

Q3:年会費を滞納するとどうなりますか?

A:最悪の場合、ブラックリスト入りの可能性があります

年会費の滞納は以下の影響があります:

  1. カード利用停止(滞納後約1週間)
  2. 催促状の送付(滞納後約1ヶ月)
  3. 強制解約(滞納後約3ヶ月)
  4. 信用情報機関への事故情報登録(滞納後約3ヶ月)

私が相談を受けたケースでは、うっかり引き落とし口座の残高不足で年会費を滞納し、他のローン審査に影響が出た方もいらっしゃいます。引き落とし日の前日には必ず残高確認をしましょう。

Q4:アメックスから他社カードに切り替える際の注意点は?

A:切り替えタイミングと引き継ぎ項目に注意が必要です

切り替え時の注意点

  • 公共料金等の自動引き落とし変更手続き
  • ポイントの移行・利用
  • 年会費の二重払い回避
  • 信用情報への影響(短期間での申込み回数制限)

特にポイントは、アメックス解約と同時に失効してしまうため、事前にマイルやギフト券に交換しておくことをお勧めします。

Q5:アメックスの年会費は将来上がる可能性がありますか?

A:過去の傾向から、段階的な値上げの可能性があります

アメックスの年会費改定履歴:

  • 2019年:アメックスゴールド 29,000円→31,900円(約10%アップ)
  • 2020年:アメックスプラチナ 130,000円→143,000円(約10%アップ)

世界的なインフレ傾向とサービス向上コストを考慮すると、今後5年間で再度10〜20%程度の値上げがある可能性は否定できません。

第12章:私の結論 – CFPとして、そして一人の生活者として

私自身のアメックス利用遍歴と現在の判断

冒頭でお話しした通り、私は20代でアメックスゴールドを持ち、一度は「もったいない」と感じて解約した経験があります。その後、金融業界でのキャリアを積み、現在は再びアメックスプラチナを愛用しています。

なぜ戻ったのか?

  • 年収の増加(年会費負担感の軽減)
  • 出張・接待頻度の増加(サービス活用機会の増大)
  • コンシェルジュサービスの価値実感(時間節約効果)
  • ビジネスでの信頼性向上効果の実感

現在の私の年収(約1,500万円)と利用頻度(月10回以上のカード利用、年20回以上の飛行機利用)を考えると、アメックスプラチナの年会費143,000円は適正だと判断しています。

CFPとしての客観的判断基準

12年間のFP経験を通じて、私が考える「アメックス年会費の適正判断基準」は以下の通りです:

絶対的判断基準

  1. 年会費が可処分所得の3%以下
  2. 年間想定利用価値が年会費の70%以上
  3. 家計の固定費増加に対する配偶者の理解

相対的判断基準

  1. 代替手段との比較優位性
  2. ライフステージでの必要性
  3. 価値観・優先順位との整合性

最終的なアドバイス

アメックスの年会費は、以下の方には価値があります:

  • 年収800万円以上で、頻繁に旅行・出張する方
  • ビジネスでのステータス性を重視する経営者・管理職
  • 時間価値を重視し、コンシェルジュサービスを活用する方
  • T&E(Travel & Entertainment)にお金をかける価値観の方

一方、以下の方には推奨しません:

  • 年収500万円未満で、家計が厳しい方
  • 年1回程度しか旅行しない方
  • ポイント還元率のみを重視する方
  • ステータスカードに興味がない方

私からの最後のメッセージ

お金の使い方に「正解」はありません。アメックスの年会費も、その人の価値観、ライフスタイル、経済状況によって「無駄」にも「投資」にもなります。

大切なのは、「なんとなく」「憧れで」「周りが持っているから」ではなく、冷静に自分の状況を分析し、納得して選択することです。

もしアメックスの年会費に迷いがあるなら、まずは年会費の安いカードから始めて、自分の利用パターンを把握してから段階的にアップグレードすることをお勧めします。

あなたの大切なお金です。後悔のない選択をしていただければと思います。

もし個別の状況での判断に迷われた場合は、お近くのファイナンシャルプランナーにご相談することをお勧めします。私たちは、あなたの立場に立って、最適な選択をサポートいたします。


この記事を書いた人 山田太郎(仮名) CFP®認定者・AFP認定者 大手銀行で個人向け資産運用コンサルタントとして10年間勤務後、証券会社で投資アドバイザーを5年間経験。現在は独立系ファイナンシャルプランナーとして、年間200件以上の家計相談に対応。自身も20代での投資失敗(200万円の損失)から学び、堅実な資産形成で現在資産3,000万円を達成。「お金の不安に寄り添う」をモットーに、一人ひとりの価値観に合った資産形成をサポートしている。

免責事項 本記事の内容は、2025年7月時点の情報に基づいており、将来的に変更される可能性があります。投資判断は自己責任で行い、必要に応じて専門家にご相談ください。当記事の情報を利用して生じた損害について、筆者は一切の責任を負いません。

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