米国高配当ETF
米国高配当ETFとは、さまざまな高配当株を1つにまとめたセット商品のようなものであり、投資家にとって非常に魅力的な選択肢となっています。
「米国高配当ETF」という言葉を初めて聞く方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。これは単に、多数の高配当株を1つのパッケージにまとめたもので、まるでセット商品のようなイメージを持っていただくと理解しやすいでしょう。
この高配当ETFを購入することで、投資家は一度に複数の銘柄に分散投資を行うことができるようになります。分散投資はリスクを軽減する上で非常に重要な要素であり、特に投資初心者の方やリスクを極力避けたい方におすすめです。
また、高配当ETFの購入により、多数の個別銘柄を1つずつ購入する手間も省くことができるため、投資にかかる時間や労力を大幅に削減することができます。
ETFとは
ETFとは、「Exchange Traded Fund」の略称で、日本語では「上場投資信託」と訳されます。これは、日経平均株価やNYダウなどの指数をベースにした投資信託の一つで、特定の指数に連動するように運用されています。
ETFと通常の投資信託とはいくつかの違いがありますが、その中で最も大きな特徴は、リアルタイムで売買できる点にあります。通常の投資信託では、1日1回基準価額が更新されるのみですが、ETFは証券取引所に上場されているため、市場がオープンしている間であれば、リアルタイムで価格が変動し、売買が可能です。
そして、「米国高配当ETF」という言葉が示すように、これはアメリカの市場で取引されている、高配当を目指すETFのことを指します。アメリカでは多くの企業が比較的高い配当を行っており、それに投資することで、利益を得ることができる可能性があります。
これらの理由から、手軽に分散投資を行いたい方や、個別銘柄の購入が面倒だと感じている方にとって、米国高配当ETFは非常におすすめの投資先と言えるでしょう。
高配当ETFについて
まず、高配当ETFとは、株式市場において配当金の多い銘柄を集めたETFのことを指します。ETFとは「Exchange Traded Fund」の略で、日本語では「上場投資信託」と呼ばれるものです。
皆さんがご存じのように、株式投資には配当がついてくるものがあります。これは、企業が利益を上げた際に株主に対して還元されるもので、企業によって配当の額はさまざまです。中には高い配当を出す企業もあれば、反対に低い配当しか出さない企業も存在します。
そして、高配当ETFはその名の通り、配当が多い銘柄ばかりを集めた投資商品です。このようなETFに投資することで、投資家は多くの配当を得ることができるわけです。これは、投資家にとって非常に大きなメリットとなります。
そのため、配当を重視する投資家の方々にとって、高配当ETFは非常に魅力的な選択肢となります。投資を検討されている方は、ぜひ高配当ETFについてもご検討いただければと思います。
配当金利回りについて
配当金利回りとは、投資した株式が1年間に支払う配当金を、購入価格で割ったもので、通常はパーセンテージで表します。この数値が高いほど、投資対象としての魅力が増します。
具体的に言いますと、配当が多い企業の株を購入した場合、配当金利回りは高くなります。逆に、配当が少ない企業の株を購入した場合、配当金利回りは低くなります。
個別銘柄に投資する際には、この配当金利回りを確認することが大切です。なぜなら、配当金利回りが高い銘柄に投資することで、受け取る配当金が多くなるからです。
しかし、配当金利回りだけでなく、企業の業績や信用力、市場環境などもしっかりと考慮して投資を行うことが重要です。特に個別銘柄の場合、これらの要素が大きく影響を与えるため、慎重に判断する必要があります。
一方で、ETFの場合は、複数の銘柄に分散投資することができるため、個別銘柄に投資するよりも、安定した値動きが期待できます。これもETFの大きなメリットの一つと言えるでしょう。
米国高配当ETFに投資することの利点
米国高配当ETFは、その名の通り、アメリカの高配当株に投資することができる金融商品で、様々なメリットがあります。主なメリットは以下の4点です。
- 高い配当金(配当利回り)を得られる
- ほとんどの銘柄で年4回の配当がある
- 値動きが比較的小さめ
- 結果的に分散投資になる
これらのメリットを踏まえ、米国高配当ETFへの投資が、皆様の資産運用の一環として非常に有効な手段であることがお分かりいただけるでしょう。
米国高配当ETFは、投資家にとって非常に魅力的
その理由の一つは、高い配当金(配当利回り)が期待できる点にあります。実際、米国の株式市場には、日本の株式市場に比べて高い配当利回りを提供する企業が数多く存在しています。そのため、米国の株に投資することで、より多くの配当金を受け取ることが可能になります。
具体的には、米国株のETFに投資することで、数多くの米国企業の株式に分散投資を行うことができるため、リスクを抑えつつ、高い配当金を得ることができるというわけです。
そして、米国高配当ETFに投資することで、年間を通じて安定した収益を得ることができる可能性が高まります。これは、投資家にとって非常に大きなメリットといえるでしょう。
まとめると、米国高配当ETFに投資することで、高い配当利回りを享受することができるだけでなく、リスクを抑えつつ安定した収益を得ることができる可能性があります。これが、米国高配当ETFが投資家から注目を集めている理由の一つであり、そのメリットといえるでしょう。
米国高配当ETFに投資するメリットとは
メリットの一つとして、ほとんどの銘柄で年4回の配当が得られるという点が挙げられます。これは、投資家にとって非常に大きな魅力となります。日本株の場合、多くの企業が年2回の配当を行うのが一般的です。しかし、米国株の場合は、多くの銘柄が年4回、すなわち3ヶ月に1回の配当を行っています。これにより、投資家は3ヶ月ごとに配当を受け取ることができ、安定した収益を得ることが可能となります。
さらに、銘柄によっては毎月配当を出すものもあります。このため、配当金を毎月の生活費などに充てている投資家も多く存在します。
このように、年4回の配当が得られることは、米国高配当ETFの大きなメリットであり、投資家にとって非常に有利な条件といえるでしょう。また、これが米国高配当ETFが多くの投資家から支持を得ている理由の一つでもあります。
米国高配当ETFを選択するもう一つの大きなメリットとは
その価格の変動が比較的小さいことが挙げられます。これは、米国高配当ETFに限った話ではなく、ETF全般に言える特徴です。ETFは、複数の銘柄をひとまとめにした投資商品であり、そのため個別の株式に比べて価格の変動が小さいという特性を持っています。個別の株式投資では、企業の業績や経済情勢などによって株価が大きく変動することがあります。一方で、ETFは複数の銘柄で構成されているため、そのような変動が抑えられ、安定した価格で取引が行われることが多いです。
たとえ配当金が高いといっても、価格の変動が激しい投資商品では、リスクを取ってまで投資することをためらう人も多いでしょう。米国高配当ETFはその点で、安定した価格で取引が行われるため、投資家は安心して長期での保有が可能です。
長期で保有することで、キャピタルゲイン(資産の価値の増加)も狙うことができます。このように、米国高配当ETFはその安定した価格変動と共に、長期投資にも適した投資先であると言えるでしょう。
総じて、安定した収益を得るためには、配当が多い銘柄に投資することが大切です。そして、米国高配当ETFはその条件を満たす優れた投資先の一つといえるでしょう。
米国高配当ETFに投資することで、多くの銘柄に対して分散投資が可能
これは、ETFの特性として、複数の銘柄が一つのバスケットの中に入っているため、一つのETFを購入するだけで、多くの銘柄に対して分散投資を行うことができるからです。
分散投資を行うことで、投資先のリスクを軽減することができます。もしも一つの銘柄が価値を失ったとしても、他の銘柄がその損失をカバーしてくれる可能性があるからです。これに対して、個別銘柄に投資する場合、その銘柄の動向が投資成績に大きな影響を与えることになります。
また、投資の基本原則として、「長期分散投資」が挙げられます。長期分散投資を行うことで、市場の変動によるリスクを軽減し、安定したリターンを狙うことができます。
そして、高配当ETFに投資することで、配当金を受け取ることができるので、その分投資資金を増やすことができます。結果として、配当を再投資し、さらに資産を増やしていくことができるでしょう。
このように、米国高配当ETFに投資することで、多くの銘柄に対して分散投資を行い、リスクを軽減しながら、配当を通じて投資資金を増やしていくことができるので、安心して資産運用が行えるのです。
米国高配当ETFへの投資には様々なメリットとデメリットがあります
デメリットを理解し、賢明な投資判断を行うことが重要です。
主なデメリットは以下の3点です。
- 売却益が狙いにくい
- 配当金に米国課税が追加されてしまう
- 配当金が減配される可能性がある
以上が米国高配当ETFへの投資における主なデメリットとなります。これらのデメリットを理解した上で、投資の判断を行うことが重要です。資産運用を成功させるためには、メリットだけでなく、デメリットもしっかりと理解することが大切です。
考慮すべきデメリットの一つが、運用益の獲得が難しい
もちろん、米国高配当ETFだけでなく、他の高配当ETFも同様です。
主な目的が高い配当を受け取ることであるため、キャピタルゲインを狙いにくいのが実情です。分散投資が行われていることから、価格の安定性が高い反面、個別銘柄のように大幅な価格上昇を期待するのが難しいのです。
これは、株式投資において大きな売却益を目指す投資家にとってはデメリットとなるでしょう。ただし、過去の値動きを振り返ると、米国株市場は日本株市場に比べて大きな上昇が見られることが多いです。そのため、米国高配当ETFの価格も大きく上昇しているケースが多くあります。
確かに、個別銘柄と比較すると見劣りすることがありますが、それでも売却益を全く狙えないわけではありません。投資対象を選ぶ際には、配当金だけでなく売却益も含めてトータルで考慮することが重要です。このようにして、より効果的な資産運用を行い、豊かな未来への一歩を踏み出しましょう。
ETFから受け取る配当金には、いくつかの税金がかかる
まず、米国現地での税金として10%が課税されます。その上で、日本で受け取る際にも20.315%の税金がかかります。これにより、最終的に受け取る配当金に対して約30%もの課税が発生してしまうのです。
確かに、米国高配当ETFはその名の通り高い配当が魅力の一つですが、約30%もの税金がかかることで受け取れる配当金は少なくなります。ただし、米国分の税金に関しては「外国税額控除制度」というものが存在します。これは、確定申告を行うことで米国に支払った10%の税金を取り戻すことができる制度です。
外国税額控除制度を利用するためには、「外国税額控除に関する明細書」を作成する必要があります。また、証券会社から提供される「年間取引報告書」や「支払通知書」などの書類が必要となるため、しっかりと保管するよう心掛けましょう。このようにして、配当金に対する税負担を軽減し、より多くの配当金を手元に残すことが可能となります。
米国高配当ETFは配当金が永遠に高いままである保証はありません
企業の業績によっては、配当金が減額される「減配」の可能性もあります。企業の業績が悪化すれば、配当を維持するのが難しくなり、結果として投資家への配当が減少することがあります。
ただし、ETFは複数の銘柄に分散投資しているため、一部の銘柄が減配になったとしても、その影響は個別銘柄に投資している場合に比べて小さくなります。複数の銘柄の中で、一部が減配されたとしても、他の銘柄からの配当でカバーできる可能性があります。
しかし、配当金が減配されるリスクは常に存在します。投資を行う際には、この点も考慮して判断を下す必要があります。配当金が減配される可能性は、投資のリスクの一つであり、そのリスクを理解した上で投資を行うことが大切です。
米国高配当ETFに投資をすることのメリットやデメリットの理解をしましょう。
高配当ETFへの投資は、配当金を狙いとするものですが、配当の減配や税金の影響など、デメリットも存在します。そのため、どのETFに投資するかは非常に重要な決断です。
そこで、ここからは特におすすめする米国高配当株ETFを6銘柄ご紹介させていただきます。これらのETFは、その特性や配当利回りを考慮し、投資家にとって魅力的な選択肢となるでしょう。
今回ご紹介するおすすめの米国高配当株ETFは、以下の6銘柄です。
- SPYD
- HDV
- VYM
- QLYD
- BND
- VIG
それぞれのETFには、特有の特徴や配当利回りがあります。これから、一つ一つのETFについて詳しく解説してまいりますので、どうぞお楽しみに!
なお、こちらの情報は2023年2月時点のものであり、現在の組入銘柄や各数値が変更されている可能性があります。最新の情報については、各銘柄の公式ウェブサイトなどをご確認いただくことをお勧めいたします。また、計算に用いた為替レートは1米ドル = 134.30円です。これらの情報をご参照いただき、投資判断の一助としていただければ幸いです。
ETFの中でも特に注目すべき銘柄の一つが「SPYD(SPDRポートフォリオ・S&P500高配当株式ETF)」
この銘柄は、その名の通りS&P500の中でも高配当の株式に投資しています。
まず、SPYDの純資産総額を見てみましょう。約1兆717億円ということで、非常に大きな資産を運用していることがわかります。これだけの資産を運用しているということは、多くの投資家から支持を受けているという証拠です。そして、その信頼のもと運用されている資産が、安定した配当金を生み出してくれることでしょう。
次に、株価を見てみましょう。2023年2月17日時点での株価は41.53米ドルとなっており、1株購入するためには約5,577円が必要となります。この価格でSPYDを購入することができれば、S&P500の高配当株に手軽に投資することができるのです。
これらの情報を踏まえると、SPYDは米国高配当ETFの中でもおすすめの銘柄の一つと言えるでしょう。投資を検討されている方は、ぜひSPYDを候補に入れてみてください。
SPYD(SPDRポートフォリオ・S&P500高配当株式ETF)の特徴は配当利回りの高さ
米国の株式指数「S&P500」の中から、配当利回りが高いトップ80銘柄を厳選し、その銘柄群で構成されています。そして、その主要構成銘柄の中で最も配当利回りが高いものは以下の通りです。
順位 | 銘柄名 | 比率 |
1 | パラマウント・グローバル | 1.41% |
2 | シーゲイト・テクノロジー・ホールディングス | 1.40% |
3 | UDR | 1.37% |
4 | オムニコム・グループ | 1.35% |
5 | パッケージング・コープ・オブ・アメリカ | 1.35% |
6 | エセックス・プロパティ・トラスト | 1.34% |
7 | アルトリア・グループ | 1.33% |
8 | キーコープ | 1.32% |
9 | エクイティ・レジデンシャル | 1.31% |
10 | フィフス・サード・バンコープ | 1.30% |
また、銘柄の選定基準が「S&P500」と「配当利回りが高い」という二点に焦点を当てているため、セクター別の構成比率に偏りが出やすいという特性もあります。2023年2月時点で、不動産、金融、公益事業の3つのセクターが全体の半分以上を占めています。
しかし、不動産や金融は景気の動向に左右されやすいセクターであり、それがSPYDにも影響を及ぼす可能性があります。例えば、2020年の新型コロナウイルスの流行による経済の停滞はSPYDの価格にも大きな打撃を与えました。その後、株価は暴落前の水準に戻りつつありますが、他の高配当ETFと比較してみると、その回復にはやや時間を要していることが見て取れます。
SPYD(SPDRポートフォリオ・S&P500高配当株式ETF)の配当利回りを確認
2023年2月17日時点での直近の配当利回りは4.89%で、これは他の米国高配当ETFと比較しても高い水準であると言えます。
過去を振り返ると、新型コロナウイルスの影響で2021年の配当利回りは4%を割り込みましたが、その他の年では4%以上の配当利回りを記録しています。これからの米国の利上げが不動産や金融セクターの企業の配当にどのような影響を与えるかは、注目に値します。
年度別の配当利回りを見てみると、以下の通りです。
年度 | 年末株価 | 年間分配金 | 利回り |
2022 | $39.58 | $1.983 | 5.01% |
2021 | $42.05 | $1.549 | 3.68% |
2020 | $32.94 | $1.632 | 4.95% |
2019 | $39.46 | $1.746 | 4.42% |
2018 | $34.07 | $1.619 | 4.75% |
2017 | $37.45 | $1.422 | 3.80% |
2016 | $34.86 | $1.514 | 4.34% |
過去の分配金の推移を見ると、一定の変動はありますが、極端にブレている年は少ないです。そのため、過去6年の傾向から考えると、毎年一定の分配金を期待できると考えられます。
また、以下は直近の権利落ち日ごとの分配金の状況です。
権利落ち日 | 分配金 |
2023/03/17 | $0.3874 |
2022/12/16 | $0.5072 |
2022/09/16 | $0.4183 |
2022/06/17 | $0.4049 |
2022/03/18 | $0.6527 |
2021/12/17 | $0.1275 |
2021/09/17 | $0.3865 |
2021/06/18 | $0.3989 |
2021/03/19 | $0.6361 |
2020/12/18 | $0.6066 |
2020/09/18 | $0.2635 |
このように、SPYDは高い配当利回りを誇り、年間で見ると一定の分配金を期待できると言えます。しかし、今後の利上げがどのように影響を与えるかは不透明な部分もありますので、投資を検討される際は十分にご注意ください。
また、アメリカの利上げが続くことで、住宅ローンの金利も上昇しています。これが不動産業界にマイナスの影響を与えることは間違いありません。それがSPYDの株価や分配金にどのような影響をもたらすのか、今後の動向が注目されます。
HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株ETF)の情報と特徴を整理
まず、HDVの純資産総額は驚異の約1兆5,820億円にも上ります。2023年2月17日現在の株価は103.34米ドルとなっており、日本円に換算すると約13,878円で1株を購入することができます。
次に、HDVの構成銘柄について見ていきましょう。HDVのポートフォリオは、財務の健全性が高く、安定して配当を支払うことができる企業が厳選されています。その結果、以下のような優良企業が上位にランキングされています。
順位 | 銘柄名 | 比率 |
1 | エクソンモービル | 9.48% |
2 | ベライゾン・コミュニケーションズ | 6.90% |
3 | シェブロン | 5.62% |
4 | アッヴィ | 5.31% |
5 | フィリップ・モリス・インターナショナル | 4.58% |
6 | ファイザー | 4.49% |
7 | ブロードコム | 4.43% |
8 | メルク | 4.05% |
9 | シスコシステムズ | 3.86% |
10 | コカ・コーラ | 3.77% |
これらの企業は、「エネルギー」、「ヘルスケア」、「通信」、「生活必需品」などのセクターに属しており、連続増配を続けている高配当株を中心に構成されています。
また、セクター別の資産構成を見ると、「エネルギー」が25.73%、「ヘルスケア」が22.65%となっており、これに「情報技術」、「通信」、「生活必需品」などが続いています。
価格の動向を見ると、2022年の後半に株価が大きく下がったものの、2023年2月時点ではすでに回復傾向にあり、新型コロナウイルスの流行前の水準を上回る株価を記録しています。
今後の金融政策や社会情勢にも左右されるところがありますが、現状ではキャピタルゲインを狙えるポテンシャルを持ったETFであると言えるでしょう。
HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株ETF)の配当利回りについて
まず、2023年2月17日現在でのHDVの配当利回りは4.43%です。これは、同じく米国の高配当ETFであるSPYDと比較すると若干低い数値ではありますが、それでも相当な水準であると言えます。特に、株価が上昇する中でも配当利回りを維持できている点は、投資家にとって非常に心強いと言えるでしょう。
それでは、HDVの過去の年度ごとの配当利回りを見ていきましょう。
年度 | 年末株価 | 年間分配金 | 利回り |
2022 | $104.24 | $3.716 | 3.56% |
2021 | $100.99 | $3.508 | 3.47% |
2020 | $87.67 | $3.568 | 4.07% |
2019 | $98.07 | $3.209 | 3.27% |
2018 | $84.38 | $3.095 | 3.67% |
2017 | $90.14 | $2.949 | 3.27% |
2016 | $82.25 | $2.700 | 3.28% |
ご覧の通り、HDVは年間分配金を増やすことで、株価の上昇に伴っても利回りを安定させています。特に2018年や2020年のように株価が下がった年でも、分配金を大幅に減らさなかった点は、投資家にとって非常に魅力的だと言えるでしょう。
また、HDVの最近の分配金の動向を見てみましょう。
権利落ち日 | 分配金 |
2023/03/23 | $1.0421 |
2022/12/13 | $1.1449 |
2022/09/26 | $1.2311 |
2022/06/09 | $0.5696 |
2022/03/24 | $0.7697 |
2021/12/13 | $1.0514 |
2021/09/24 | $0.7641 |
2021/06/10 | $0.8103 |
2021/03/25 | $0.8821 |
2020/12/14 | $0.9232 |
2020/09/23 | $0.8507 |
これを見ると、HDVは四半期ごとに分配金を支払っており、その額も安定していることが分かります。こうした安定した分配金の支払いは、投資家にとって非常に魅力的であり、HDVが多くの投資家から支持されている理由の一つだと言えるでしょう。
以上のように、HDVは配当利回りの高さと安定性を兼ね備えたETFであり、長期投資の対象として非常に適していると言えるでしょう。
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)とは
その名の通り、高配当株式に投資することを主眼に置いたETFであり、バンガードの中でも非常に人気のある商品の一つです。
まず、VYMの規模について見てみましょう。純資産総額は約6兆7,780億円という巨大なもので、これは米国高配当ETFの中でも非常に大きい規模であると言えます。これほどの規模があるということは、VYMが多くの投資家から支持を受けていることの証であり、またその分多くの銘柄に投資ができるため、リスクの分散が図りやすいというメリットもあります。
次に、VYMの株価についてですが、2023年2月7日現在での株価は109.77米ドルとなっており、これは日本円で約14,742円に相当します。これは1株購入するために必要な金額ですが、投資信託の場合は1万円単位での購入が可能なものが多いため、VYMに投資する際にはその点も考慮に入れる必要があります。
VYMは、その規模の大きさや株価の安定性から見ても、非常に魅力的な投資先であると言えるでしょう。もちろん、投資はリスクを伴いますので、ご自身の投資目標やリスク許容度をよく考慮した上で、慎重に投資を進めていくことが大切です。
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)は、高配当ETFだけでなく、株価の成長が期待できる
さらに、400を超える銘柄で構成されており、これにより投資家は多様な銘柄へ分散投資を行うことが可能となります。
他の高配当ETFと比較すると、VYMの構成銘柄の多さが際立ちます。例えば、SPYDやHDVの構成銘柄はそれぞれ80銘柄ほどですので、VYMの構成銘柄の豊富さがよくわかります。
VYMの構成銘柄には、以下のような企業が含まれています。
順位 | 銘柄名 | 比率 |
1 | エクソンモービル | 3.30% |
2 | ジョンソン&ジョンソン | 2.97% |
3 | JPモルガン | 2.82% |
4 | シェブロン | 2.33% |
5 | プロクター&ギャンブル | 2.32% |
6 | ホーム・デポ | 2.31% |
7 | イーライリリー | 2.00% |
8 | メルク | 1.88% |
9 | アッヴィ | 1.80% |
10 | ファイザー | 1.72% |
これらの銘柄は、「金融」「ヘルスケア」「生活必需品」「エネルギー」などのセクターに分類されることが多く、これらのセクターがVYMの構成比率が高いセクターとなっています。
構成銘柄数が多いことから、1企業の業績の悪化がVYM全体のパフォーマンスに与える影響は限定的であると考えられます。これにより、投資家はリスクを抑えながら高配当を享受することが可能となります。
新型コロナウイルスの流行や金利の上昇など、さまざまな外部環境の変化により、VYMの株価も一時的に下落することがありましたが、現在ではその影響を乗り越え、株価は回復しています。
HDVと同様に、VYMもキャピタルゲインを狙える高配当ETFであり、そのため多くの投資家から注目を集めているのです。
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)の配当利回りについて
VYMは2023年2月17日時点での直近配当利回りが3.55%となっています。他の高配当ETF、例えばSPYDやHDVと比較すると、VYMの配当利回りがやや劣るかもしれません。しかしながら、その魅力は400を超える銘柄に投資しており、3%前後の配当利回りを維持している点にあります。
単に配当利回りが高いETFに投資したいという方にはVYMがおすすめとは言い切れませんが、広い範囲に分散投資を行いながら、安定した配当を得たいとお考えの方には、VYMはまさにぴったりの選択肢だと言えるでしょう。
さて、以下はVYMの過去の株価と配当利回りのデータです。
年度 | 年末株価 | 年間分配金 | 利回り |
2022 | $108.21 | $3.252 | 3.01% |
2021 | $112.11 | $3.096 | 2.76% |
2020 | $91.51 | $2.906 | 3.18% |
2019 | $93.71 | $2.842 | 3.03% |
2018 | $77.99 | $2.649 | 3.40% |
2017 | $85.63 | $2.401 | 2.80% |
2016 | $75.77 | $2.206 | 2.91% |
このデータを見ると、2022年は株価がやや下がっていますが、2016年から比較すると、VYMは大きく成長していることがわかります。株価の成長に伴い、年間分配金も増加しており、これからも株価の成長とともに年間分配金が増えていくことが期待されます。
最後に、権利落ち日と分配金のデータもご覧いただきましょう。
権利落ち日 | 分配金 |
2023/03/20 | $0.7172 |
2022/12/19 | $0.9745 |
2022/09/19 | $0.7672 |
2022/06/21 | $0.8479 |
2022/03/21 | $0.6622 |
2021/12/20 | $0.9386 |
2021/09/20 | $0.7488 |
2021/06/21 | $0.7523 |
2021/03/22 | $0.6564 |
2020/12/21 | $0.8096 |
2020/09/21 | $0.7053 |
このデータを見てもわかるように、VYMは安定した分配金を提供しており、投資家の皆さんに安心感を与えてくれるETFであると言えるでしょう。
QYLD(グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF)のユニークな仕組の魅力
まず、QYLDの基本情報をお伝えします。純資産総額は約9,043億円となっており、規模が大きいことがわかります。そして、2023年2月17日時点での株価は16.68米ドルで、1株購入するためには約2,240円が必要となります。
さて、QYLDの大きな特徴は「カバード・コールETF」であることです。これは、通常のETFとは異なる仕組みを持っており、「NASDAQ100」という米国の投資指数に投資しつつ、同時に「カバード・コール」という戦略を取り入れているのです。
「カバード・コール」とは、株式を保有しながら、同時にコール・オプションを売却する戦略のことを指します。ここで「コール・オプション」とは、将来のある時点で、あらかじめ決められた価格で株を買う権利のことを指します。
具体的には、QYLDでは「NASDAQ100」に属する株式を購入し、同時に「NASDAQ100」のコール・オプションを売却します。これにより、オプションの買い手から「プレミアム」と呼ばれる手数料を受け取ることができ、その手数料が利益となります。
このように、QYLDは通常の株式投資だけでなく、「カバード・コール」という戦略を取り入れることで、利益を得る仕組みを持っています。そのユニークな仕組みが、多くの投資家の興味を引いているのでしょう。
QYLD(グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF)は、他のETFとは一味違う特徴や構成銘柄
まず、QYLDの特徴として挙げられるのが「高配当」と「毎月配当」という点です。これは投資家にとって非常に魅力的なポイントであり、安定した収入を得るための手段として選ばれることが多いです。
また、QYLDは「カバード・コール」というオプション取引の戦略を採用しています。カバード・コールは、株価がある程度以上に上がることを放棄し、代わりに手数料を受け取るという取引のことを指します。この戦略により、QYLDはNASDAQ100に投資しながらも、NASDAQ100の指数とは異なる値動きをすることがあります。
具体的には、QYLDのチャート(青線)を見ると、株価が緩やかに右肩下がりになっていることがわかります。これは、株価が上がった場合でも、カバード・コール戦略のために一定の利益しか得られないため、株価が一気に上がる可能性が低いことを示しています。しかし、株価が下落する局面でも、オプション取引による手数料が利益となるため、下落リスクを抑えることができるのです。
次に、QYLDの構成銘柄を見てみましょう。QYLDの構成銘柄はNASDAQ100と同じであり、以下のような有名な企業が含まれています。
順位 | 銘柄名 | 比率 |
1 | アップル | 12.60% |
2 | マイクロソフト | 12.37% |
3 | アマゾン | 6.40% |
4 | エヌビディア | 4.41% |
5 | テスラ | 4.25% |
6 | アルファベット | 3.72% |
7 | アルファベット | 3.71% |
8 | メタ・プラットフォームズ | 3.26% |
9 | ペプシコ | 2.03% |
10 | ブロードコム | 2.02% |
これらの企業はいずれも世界的に有名であり、多くの投資家から注目を集めています。
まず最初に、QYLDの直近の配当利回りは12.04%
(2023年2月17日時点)この数字からもわかるように、QYLDは非常に高い配当利回りを誇っています。しかしながら、株価の変動が比較的少ないため、VYMのようなキャピタルゲインを期待するのは難しいと言えるでしょう。
QYLDの分配金は、株価の1%を上限として毎月支払われます。ですが、1%が上限であるため、分配金の割合が1%を下回る月も存在します。つまり、毎年10%以上の利回りが得られるとは限らないということです。
また、分配金の額はオプション取引で得られた手数料によって変動します。NASDAQ100の価格の変動率が高い月には手数料を得やすく、逆に変動率が低い月には手数料を得にくい傾向があります。手数料が少なくなれば、当然分配金も減少することになります。
それでは、過去の分配金の実績をいくつかご紹介しましょう。
権利落ち日 | 分配金 |
2023/03/20 | $0.1689 |
2023/02/21 | $0.1673 |
2023/01/23 | $0.1696 |
2022/12/29 | $0.1613 |
2022/11/21 | $0.1648 |
2022/10/24 | $0.1626 |
2022/09/19 | $0.1653 |
2022/08/22 | $0.1813 |
2022/07/18 | $0.1809 |
2022/06/21 | $0.1735 |
2022/05/23 | $0.1785 |
2022/04/18 | $0.2051 |
2022/03/21 | $0.2097 |
2022/02/22 | $0.2020 |
2022/01/24 | $0.2030 |
2021/12/30 | $0.4993 |
2021/11/22 | $0.2246 |
2021/10/18 | $0.1965 |
2021/09/20 | $0.1902 |
2021/08/23 | $0.1878 |
2021/07/19 | $0.2229 |
2021/06/21 | $0.1939 |
2021/05/24 | $0.2207 |
2021/04/19 | $0.2282 |
上記の実績からもわかるように、分配金の額は毎月変動しており、一定のパターンを示しているわけではありません。これは投資家にとって非常に重要な情報であり、投資判断を行う際の参考になるでしょう。
BND(バンガード・米国トータル債券市場ETF)は、アメリカ合衆国の債券市場を広範囲にカバーするETFです。
投資家が債券市場への分散投資を行いたい場合に、BNDは非常に適した選択肢の一つと言えるでしょう。
BNDの純資産総額は膨大で、約11兆7,073億円にものぼります。これはBNDが多くの投資家から信頼を寄せられている証拠であり、その安定性と信頼性が伺えます。
株価は72.54米ドルとなっており、1株購入するためには約9,742円が必要となります(2023年2月17日時点)。この価格帯は多くの投資家にとって手の届きやすいものとなっており、初めて債券投資を行う方や、少額から投資を始めたい方にもおすすめできるでしょう。
また、BNDの投資対象となる債券は、アメリカ国内外の政府債券や企業債券など、多岐にわたります。そのため、BNDを通じて広範囲の債券市場に分散投資を行うことができるのです。
以上のことから、BNDは多くの投資家にとって魅力的な選択肢であると言えるでしょう。ただし、投資はリスクを伴うため、十分なリサーチと検討を行った上で投資判断を下してください。
BND(バンガード・米国トータル債券市場ETF)とは
その名の通り、アメリカ合衆国の債券市場に広範囲にわたって投資を行うETFであり、投資対象としているのは「債券」です。これにより、投資家はBNDを通じて、米国の債券市場に簡単にアクセスすることができるわけです。
また、BNDの特徴として、投資対象としている債券がBBB以上の投資適格債であることが挙げられます。これは、相対的に信用力が高く、債務不履行のリスクが低い債券に投資しているということを意味します。そのため、投資家はBNDを通じて、リスクを抑えながら債券市場に投資を行うことができるのです。
ただし、債券の価格は金利の動向に影響を受ける特性があります。具体的には、金利が上昇すると債券の価格は下落し、逆に金利が低下すると債券の価格は上昇します。そのため、現在米国が利上げを続けている関係で、BNDの価格は下落傾向にあります。この点を考慮して、投資判断を行うことが重要です。
以上のことから、BNDは投資対象としての信用度が高い債券に投資を行っているため、比較的安定したリターンを期待できる投資商品であると言えるでしょう。ただし、金利の動向によって価格が変動する特性もあるため、十分なリサーチと検討を行った上で投資を行うことが大切です。
バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)の配当利回りについて
2023年2月17日時点でのBNDの配当利回りは2.91%であり、高配当株に投資するETFと比べると、リスクが低いため、リターンも低くなっている傾向があります。
しかし、現在の経済状況を考慮すると、利上げの影響でBNDの価格が大きく下落しているところですが、その一方で分配金が大きく減少しているわけではないと言えます。この状況が続くと見込まれるならば、利上げが進行し価格が下落している今が、投資のチャンスである可能性があります。
それでは、BNDの過去の年末株価、年間分配金、利回りをご覧ください。
年度 | 年末株価 | 年間分配金 | 利回り |
2022 | $71.84 | $1.867 | 2.60% |
2021 | $84.75 | $1.799 | 2.12% |
2020 | $88.19 | $2.098 | 2.38% |
2019 | $83.86 | $2.280 | 2.72% |
2018 | $79.21 | $2.229 | 2.81% |
2017 | $81.57 | $2.075 | 2.54% |
2016 | $80.79 | $2.031 | 2.51% |
また、BNDは毎月分配金が受け取れる特長があります。以下は過去の権利落ち日と分配金の一覧です。
権利落ち日 | 分配金 |
2023/04/03 | $0.1828 |
2023/03/01 | $0.1642 |
2023/02/01 | $0.1759 |
2022/12/23 | $0.1723 |
2022/12/01 | $0.1646 |
2022/11/01 | $0.1628 |
2022/10/03 | $0.1561 |
2022/09/01 | $0.1564 |
2022/08/01 | $0.1533 |
2022/07/01 | $0.1487 |
2022/06/01 | $0.1480 |
2022/05/02 | $0.1408 |
2022/04/01 | $0.1980 |
2022/03/01 | $0.1291 |
2022/02/01 | $0.1365 |
2021/12/23 | $0.2708 |
2021/12/01 | $0.1349 |
2021/11/01 | $0.1340 |
2021/10/01 | $0.1302 |
2021/09/01 | $0.1350 |
2021/08/02 | $0.1360 |
2021/07/01 | $0.1321 |
2021/06/01 | $0.1344 |
2021/05/03 | $0.1305 |
2021/04/01 | $0.1924 |
2021/03/01 | $0.1287 |
2021/02/01 | $0.1391 |
以上の情報からも分かるように、BNDは安定したリターンを期待できる投資商品であり、毎月の分配金も受け取ることができるため、投資家にとって魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。
バンガード・米国増配株式ETF(VIG)の詳細情報
VIGは、米国の増配株式に投資するETFで、チャートをご覧いただくと、その価格の動きや過去のパフォーマンスを確認することができます。また、VIGの純資産総額は非常に大きく、約8兆8,498億円にも上ります。これは、多くの投資家からの信頼を受けていることの証であり、VIGが安定した運用を行っていることが伺えます。
さて、株価の方ですが、2023年2月17日時点でのVIGの株価は156.03米ドルとなっており、1株を購入するためには約20,954円が必要となります。この価格を見ても、VIGが質の高い増配株式に投資していることが分かります。
以上の情報をもとに、VIGがどのようなETFであるか、そしてその投資価値を判断していただければと思います。
バンガード・米国増配株式ETF(VIG)の特徴と構成銘柄について
VIGは10年以上連続で増配している銘柄を中心に投資対象として選んでいます。これにより、長期的な成長が見込める安定した銘柄に投資することができます。また、VIGは配当利回りの高さで構成銘柄を選定していないことが他のETFとの大きな違いです。
VIGの主な構成銘柄とその比率を見てみると、以下の通りです。
順位 | 銘柄名 | 比率 |
1 | ユナイテッドヘルス | 3.77% |
2 | ジョンソン&ジョンソン | 3.45% |
3 | マイクロソフト | 3.44% |
4 | JPモルガン | 3.32% |
5 | ビザ | 2.95% |
6 | プロクター&ギャンブル | 2.75% |
7 | ホーム・デポ | 2.71% |
8 | マスターカード | 2.56% |
9 | コカ・コーラ | 1.93% |
10 | ブロードコム | 1.91% |
例えば、ビザの直近配当利回りは0.80%である一方、ジョンソン&ジョンソンの直近配当利回りは2.82%となっており、銘柄間で配当利回りに差があります。
セクター別に見ると、現在のVIGの構成比率では「情報技術」「金融」「ヘルスケア」「生活必需品」が高い割合を占めています。ただし、VIGは定期的に構成銘柄の入れ替えが行われるため、その時々によってセクターの構成比率に変化が見られることもあります。
また、VIGは景気の影響を受けにくい銘柄が多く含まれているため、新型コロナウイルスの影響で一時的な価格の下落はあったものの、その後すぐに回復しています。
このようにVIGは、長期的な成長が見込める安定した銘柄を中心に投資しており、その特性から多くの投資家に支持されています。もしVIGに投資をお考えであれば、これらの特徴や構成銘柄を参考にしていただければと思います。
バンガード・米国増配株式ETF(VIG)の配当利回りに関して詳しくご説明いたします。
2023年2月17日時点でのVIGの直近配当利回りは2.23%となっています。通常、配当利回りは1.5%から2.0%程度の範囲にあります。これは高配当ETFと比較すると少し低い水準であると言えるでしょう。
過去の年度別の配当利回りを見てみると、以下の通りとなります。
年度 | 年末株価 | 年間分配金 | 利回り |
2022 | $151.85 | $2.973 | 1.96% |
2021 | $171.75 | $2.660 | 1.50% |
2020 | $141.17 | $2.297 | 1.63% |
2019 | $124.66 | $2.134 | 1.71% |
2018 | $97.95 | $2.038 | 2.08% |
2017 | $102.03 | $1.919 | 1.88% |
2016 | $85.18 | $1.826 | 2.14% |
株価の動向を見ると、2016年から2022年の間に株価は倍近くまで上昇しています。株価の上昇率は他のETFと比較しても大きいですし、年間分配金も株価に合わせて増加していることから、VIGの魅力が感じられるのではないでしょうか。
また、新型コロナウイルスの影響を受けた2020年から2022年にかけても年間分配金は増加しているため、今後も年間分配金の増加が期待できるでしょう。
利回りに関して言えば、取得時の株価が低いほど高くなります。したがって、今後もVIGが成長すると仮定した場合、現在から保有することで、将来的には他の米国高配当株ETFと比べても劣らない水準の配当利回りが期待できるかもしれません。
最後に、直近の権利落ち日と分配金の情報を以下にまとめておきます。
権利落ち日 | 分配金 |
2023/03/24 | $0.7489 |
2022/12/20 | $0.8687 |
2022/09/19 | $0.7150 |
2022/06/21 | $0.6949 |
2022/03/21 | $0.6939 |
2021/12/20 | $0.7725 |
2021/09/20 | $0.6995 |
2021/06/21 | $0.6750 |
2021/03/22 | $0.5131 |
2020/12/21 | $0.6644 |
2020/09/29 | $0.5575 |
これらの情報を踏まえ、VIGへの投資を検討されている場合、是非参考にしていただければと思います。
まとめ:米国好配当ETFで金のなる木を育てよう
本日は米国高配当ETFに関する解説をさせていただきました。みなさまが投資の世界に足を踏み入れる際の一助となれば幸いです。
米国高配当ETFは、その名の通り、高配当を安定的に出している銘柄が多く含まれている投資商品でございます。この特性を活かして投資金額を増やしていけば、3ヶ月ごとにもらえる配当金も自然と増えていくことでしょう。
もちろん、初めから大きな金額を一括投資することが難しい場合もあるかと思います。そんな時には、毎月少しずつ積立投資を行い、コツコツと購入していく方法をおすすめいたします。一度に投資する金額が少なくても、時間をかけて投資を続けることで、結果として大きな投資金額となり、それに見合った高い配当金を手にすることができるでしょう。
言い換えれば、米国高配当ETFはまさに「金のなる木」。適切な手入れと愛情をもって育てていけば、やがて大きな収入源となり、あなたの人生を豊かにしてくれることでしょう。
それでは、本記事を参考に、あなたも米国高配当ETF投資を始めてみてはいかがでしょうか。少しずつでも良いので、自分のペースで投資を進めていってくださいね。きっと素晴らしい未来が待っていることでしょう。